2013年4月29日月曜日

研究開発 4/29

スイム 55分

練習のテーマ

  • 前日48歳になり突然腰痛の前触れを感じたので、通常練習は行わずプルブイとビート板の使い方を研究した。これからは加齢への取り組み方も検討しなければならない。
  • 独習しているときに、姿勢や動作が正しくできているかどうかを判断するのは大変難しい。リアルなレッスンの経験がない場合に、正しい感覚を得るためにプルブイやビート板が使えないか考えた。今回10年振りにプルブイとビート板を購入した。

練習内容と結果

  • スイム1000yd
  • 250yd:プルブイを足の付け根近くに挟んでクロール。足が浮いてキックをする必要はなくなるが、可動域を確認するため2ビートキックをしてみた。最初はエビぞった感じがして泳ぎにくかったが、プルブイを保持する足の部位と必要な筋肉を調整したところ、骨盤の位置を調整することができるようになり普段の姿勢と同じ(足は浮いた状態)になった。
  • 足が沈まなくなった分だけ、入水の手を思い切って浅い位置に伸ばす。キャッチ動作(中指からの手首の返し)を入れて手の平が急速落下しても、プルの位置は深くならない。プッシュに移行しやすい深さで手が動くのを感じた。
  • 250yd:プルブイなしでクロール。キャッチ位置を変えないようにして下半身の沈みを確認した。スピードが出れば下半身の沈みは気にならない。
  • 50yd:ビート板を足で挟んでクロール。プルブイよりもプールに設置されている可能性が高いので、プルブイのように使えないか試してみた。体の左右のぶれを確認するのにはよいが、足で挟み続けようとすると緊張するし、浮力が大きすぎてエビぞりになる。使えないので中止。
  • 450yd:プルブイやビート板による「足を浮かせる効果」を道具なしで実現するために必要な動作や姿勢を再確認した。イメージするのは骨盤の向きと背中の面、動作として取り入れるのはへそ下の腹筋を上に引き上げる行為、結果を知るのは足の甲に当たる水の量である。
  • テンポピラミッド:20x50@1.00-1.30-0.75-0.95sec(0.05sec)
  • 下半身を浮かせながらプル&キャッチができるようになったところで、プッシュの割合を増やすためにテンポピラミッドを行った。ベーステンポを1.00秒として0.05秒刻みで1.30秒まで落とし、0.75秒まで上げた。
  • テンポの変化により以下がどう変わるのかを観察した。
    -キャッチを始めるタイミング
    -スイッチをしているときのプルの位置と速度
    -スイッチの力に対する体幹の貢献割合
    -プッシュの量
    -フィニッシュの位置
  • テンポを遅くする局面では、キャッチを始めるタイミングを遅らせると同時にがまんの手を意識した。またプル後半からプッシュにかけて体幹の回転と連動させることで、より大きな推進力を得ることを心がけた。
  • テンポを速くする局面では、キャッチのタイミングを早めるのに加えて開始位置を上げた。手の平と前腕が押す水の向きに注意を払いながら、フィニッシュの位置を手前にしながらもプッシュの量を一定にした。
  • 結果:リラックスした1.00秒(16/17)を44秒で始めて、テンポを再び1.00秒に戻したときには37秒で6秒速くなった。今回は14/15ストロークを維持しながらテンポをどこまで上げられるか試したところ、0.80秒で34秒台になった。0.75秒に挑戦したが、空回りしてストローク数が増えたもののタイムは速くなった。次に0.85秒、0.95秒と再びテンポを落としたが34秒台を維持した。テンポ0.95秒でも1秒以上速くなっている。
  • キック練習 
  • ビート板やプルブイを使ってキック練習を行った。プルブイをはさんだキックも有効。ビート板よりプルブイを前に持ってキック練習をした方が首の疲れが少ない。

考察

  • キャッチとプルの推進力が得られるようになると、手が水面近くを動くことになるので速いテンポにも適応しやすい。今回6年振りに0.80秒以下のテンポで泳いだが、ストローク数は2~3減らすことができており、空回り感は全くなかった。
  •  さらに速く泳ぎたいとき(1500m20分以内)には、0.90秒でストローク数を維持しながらラクに泳ぐ形を目指すことになる。
練習後の気分:5(最速状態はできたがその後でキック練習で花粉症悪化)