2013年4月17日水曜日

練習記録 4/18

スイム 60分

練習のテーマ

  • 速いテンポにおける「新次元の加速の道具箱」の効果を確認する。
  • 「新次元の加速の道具」を持続するための方法を、単純なディスタンスピラミッドにより見つける。

練習内容と結果

  • フォーカル・ポイントスイム:750yd@1.10秒
  • 今日はストローク数を意識せず、新次元の加速の道具箱の道具の使い方を確認した。
  • 150yd:前のめり感の減少を抑えながらキャッチの位置を上げて早めに実施:入水して伸ばす手の方向を通常より15cm上にするが、胸全体で水を押す意識を強める。
  • 150yd:キャッチに手首の返しを取り入れる:手首を中心に手の平を45度素早く回転させて水をつかむきっかけにする。
  • 150yd:肩甲骨によるリカバリーのスピードアップ:なめらか感に加えて、腋の下を素早く伸ばすことでリカバリーを加速する。早めのリズムづくりに効果的。
  • 150yd:キャッチの肘の押し出し:ハイエルボー姿勢を作るために、キャッチ動作の直前に肩甲骨を使って肘を前に押し出す。
  • 150yd:前腕の角度:キャッチ後に前腕の角度を正面から見て垂直から30度内側に寄せる。
  • アップを兼ねているのでスピードは意識していないが、 同一テンポ、同一距離のタイムは土曜日11:51→月曜日11:45→火曜日11:39→木曜日11:13と確実に速くなっている。
  • テンポピラミッド:4×(50+100+150+200)@1.15、1.10、1.05、1.00秒、13/14ストローク(テンポ1.00秒では14/15)
  • 加速の道具箱の持続性を検証するために、テンポを固定して4種類の距離を1回ずつ泳ぐ。
  • プッシュオフ後の2ストローク目(息継ぎのリカバリー)の入水角度は通常の45度にする。姿勢が後傾しているのでこの入水で一気に平らにする意識を持つ。それ以降は新次元の加速の道具に従い水面すれすれに手を伸ばす。
  • 入水するポイントも反対の手の手首の横延長線上まで遠ざける。入水角度も30度になる。
  • 新次元の加速では、入水した手が水中で伸びきるタイミングがこれまでより早くなる。この余剰時間を使ってキャッチの最初のフェーズである手首の返しや、正面から見たときの前腕の傾き(これまでは水底に対して垂直、新次元の加速では手が15cm内側に入る)を意識する。
  •  ストローク前半を早めに終わらせることができるので、1.10や1.15秒が遅く感じられるようになる。この分フィニッシュの位置を下げて加速後の伸びを増やすことができる。
  • ただしこの加速後の伸びは、テンポ1.05秒では使えないことがわかった。これはテンポに追いつかないというよりも、押す力が大きく疲れることが原因である。100ydではゴール直前にその気配が感じられた。150ydでは100泳いだ時点で疲れにより意識が「壊れ」、集中できなくなった。しかしそのまま成り行きで最後まで泳いではならない、これはOWSでも発生するのだと考えて気を取り直してストローク数の維持だけ集中した。200ydでは疲れる前にストローク数の維持だけを考え、スピードアップは意識しなかったが土曜日よりも速くなっていた。
  •  個人メドレードリル:3×100(片手ドリル中心)


テンポ1.00秒の考察

  •  13/14で「ストローク数を維持するための加速」を意識すると壊れる可能性があったので、50のセットから14/15にした。これまでになく「軽く」感じられ、タイムも一昨日の短距離ピラミッドのテンポ1.00秒よりも速かった。
  • この軽い感じは最後まで続き、この直前に必死に泳いだテンポ1.05秒のピラミッドセットとほぼ同じタイムであった。同じタイムでエネルギー使用は3~4割減った感じ。
  • これまでとの違い:
    -入水位置、入水角度をそれぞれさらに(20%程度)遠く、浅くした。
    -リカバリーを低く、速くした。
    -キャッチ始めの手の返し動作、肘の押し出し、前腕の正面角度に集中した。
    →水中動作の過程の最初の4分の1のみ
    -フィニッシュはほとんど意識しなかった。
    -頭の位置は高い。額で水を切る感じ。
    -上半身全体が水面に浮いている感じ。
    -下半身は沈んでいない。
  • OWSにおいてはバランスが15%は改善されるので、今回のように上半身を使って泳いでも下半身が下がることを気にしなくてよい。
  • 結局競泳の世界で言われていることを実施して成果が出ているのだが、、直前までTIの原理原則を適用し、その基盤を作った後でこれらの道具を使っている点が重要である。
  • テンポをレースレベルまで上げても空回りしないためのアプローチとして、自分の経験では有効であることがわかった。OWSでは「TI的なストローク長を減らした加速」で体を慣らしてから、新しい次元の加速としてこの道具を適用する戦略を考える。
練習後の気分:8(得られるものが多かった。納得してプールから上がった。)