ココスクロッシング 5マイルスイム
3日前からの風邪が本格化し、前日に発熱したので一日寝込む。過去1年間で最悪のコンディションでレース当日を迎えることになった。
レーススタート直前に決めたこと
- ブイの間隔が200m~400mあったので、ブイに到着したときに次のブイを平泳ぎで確認する。
- 行きを時間内に泳げばカットオフされる可能性はないので、帰りはコースアウトしないことを最優先とする。
- テンポトレーナーの使用が認められたので、テンポを0.90秒に設定する。この音は基本として扱い、必要に応じてゆっくりなテンポ、速いテンポを使用する。
- ペースについてはまずハイペースで泳ぎ、疲れてくる様子を観察したうえでペースを切り替える。
レーススタート直後
- スタートは16人で、体験したかったバトルもあまり体験できなかった。手足が多少ぶつかった程度。ぶつかりそうなときはリカバリーの肘と手首をいつもよりさらに脱力して、小振りにすればよい。
- 最初のブイ直後にばらける。速そうな人の後についていこうと思ったが、割り込みを受けるうちに見失う。速い人に追いつけるだけの瞬間的な加速力が必要である。これはペースライン練習で身につけることができる。
- 最初はクロコダイルサイティングしていたが、うねりが大きくブイが小さく見にくかったので、両手を前にしたスカリングのサイティングに切り替える。 両手を前にして顔を上げるとつい口が水面上に出て息を吸いたくなるが、4割程度の確率で水が口に入るので我慢して横向きで息継ぎをする。
1km~2km
- コースアウトしているつもりはないが左側に入りがちになる。コースはほぼ一直線なので、後ろのブイ、あるいはもう一つ先のブイを見ることでコース上にいるか確認できる。タモンビーチの練習のクセで後ろを振り返りブイを確認していたが、一つ先を確認する方が時間が短縮できる。
- 動作が緩慢になってきた感じがするので、ビープ音に合わせて型にはめることを意識する。うねりのある海の中で、加速感を感じることは非常に難しい。海の底が見えるときは海の底を見て、海の底が見えないときは浮遊物を見ながら自分の体の進み具合を確認する。
- 手や肩の動きは非常によい。 足は思っていたよりも沈んでいたので腰の位置を調整してキックなしでも浮くようにした。
- 途中片道組が大量コースアウトして往復組のコースに乱入してきた。最初は避けながら前に進んでいたが(アクション映画で高速を逆進する感じ) 、あまりにもぶつかってくるので右側に逃げた。
3km~折り返し
- 折り返し地点が見えるにつれてテンポを上げ、次に加速した。リカバリーにおいて肩甲骨を使って素早く手を前に送り出して、ビープ音が聞こえるタイミングに余裕を持たせた。
- また透明度が高く手の形は水中で確認できるので、確実にキャッチとプルを行うようにスイッチのタイミングを遅らせた。
- 折り返し地点までのタイムが57分52秒で、1時間15分のカットオフタイムを余裕でクリアした。後半はコースアウトしないことを目標にした。
- ここでパンツにはさんでいた口臭防止スプレーを使う。予想以上にリフレッシュできた。
4km~6km
- 時間が経過したことによりうねりが2倍以上の高さとなる。またこのうねりが右側から来るので右側の息継ぎが難しくなる。左側息継ぎに切り替えるが、直進性に不安があるのでサイティング頻度を上げる。
- うねりがさらに大きくなったこと、またクロールを継続して泳ぐ疲れを考慮して、この先から40ストローククロール(加速大)、2ストローク平泳ぎによるサイティングに切り替える。中途半端な姿勢でサイティングをするよりも、平泳ぎのキックで推進力を得ながらサイティングする方がよいと判断した。
- その代わりにクロールを泳ぐときは目線を完全にして首を休めるとともに、前のめり感と安定感を増やしてうねりに対応した。
- うねりの角度によってはリカバリーが空を切ることがある。この場合勢いをつけてリカバリーするとエネルギーロスにつながる。フィニッシュ直後にうねりの状況を確認して、空を切るようであればソフトで近い入水を意識した。
- 左足をつったため、途中で10秒程度の休憩を3回入れた。また2ビートキックだと左足のスナップが強く再びつる可能性があったので、ゆるい6ビートに切り替えた。
ゴールと考察
- 最後のブイが意外と小さく、ブイを目指してよいのかゴールを目指してよいのかがわからなかった。
- 最後の1kmは平泳ぎサイティングする必要はなかったが、休みグセが抜けず最後まで平泳ぎを使ったことが悔やまれる。
- 結果は2時間9分29秒で全体15人中8位、男性年齢区分別で2位であった。
- マイルペースは25分54秒で、キロペースで16分、100mでは1分48秒とほぼ予想通りのペースで泳ぐことができた。
- 泳ぎ終わった直後はアドレナリンが出ているせいか、あと2km程度は問題なく泳げると感じるほどラクに泳ぐことができた。後半はスピードを意識しなかったせいもある。
ブログをご覧のみなさまへ
過去2カ月にわたり記録してきた「ココスクロッシングへの道」も無事完了することができました。ブログをご覧のみなさまの暖かいご声援に対して深く感謝致します。
今後はこれまでの成果を様々な形でカリキュラム化して、みなさまのお役に立てるようにしていきます。
このブログは目的を変えて6月下旬から再スタートしますので、引き継ぎご支援よろしくお願い致します。