2013年6月30日日曜日

練習記録 7/1

トータル:1000yd 17分

長男と一緒に練習。ほぼ一年ぶりに泳ぐので、どの程度泳げるのか様子を見ながら実施。

・フォーカルポイントスイム 10x100

いずれも最も良い気分が得られるように修正する。具体的な修正方法をヒントとして提供する。
以下括弧内はヒント
-入水する場所(肩の外側、頭の先)
-伸ばす手の方向(水面から15cm下)
-入水直前の水中の手の形(肘を外側に)
-水中の手を支点にして体を前に滑らせる(水中の手の形を維持)
-より大きなリカバリー(わきの下を伸ばす)
-肘の高さを入水前に最大にする
-テンポを上げることでスピードを上げる×3

お腹が痛いということでこれで切り上げる。


一年のブランクがあったので期待はしていなかったが、フォーム自体は崩れていなかった。
ただしフォームはゆっくり泳ぐためのモードになっているので、スピードアップのモードに変える。
具体的には、
-重力を使った推進力から、体幹を使った推進力に
-プッシュ重視からプル重視に
-瞬発的な加速をさらに磨く

 またバタフライと平泳ぎを競泳用のフォームに変えることも、この夏の目標とする。

2013年6月29日土曜日

練習記録 6/29

トータル:2700yd 48分

○練習のテーマ:持続力の確認

一ヶ月の練習ブランクで大きく損なわれたと考えるのが「効率のよいフォームで泳ぎ続ける持続力」である。そこでディスタンスピラミッドを行い、どの程度持続力が維持できているかを確認する。

・フォーカルポイントスイム:500

100ydごとに意識をする点を変えて、正しい姿勢や動作を確認する。基本は「まあな」感覚基準で、残り200については日替わりでポイントを決める。

-100:前のめり感(顔で水を押す、足のホームポジションを上げる)
-100:安定感(最大にする入水位置と入水角度)
-100:なめらか感(スイッチとプルの連動)
-100:プルの形(キャッチで型をはめたらゆるめて素早く動かす)
-100:2ビートキックのタイミング(レバレッジを最大にする)

・ディスタンスピラミッド:4×500(50+100+150+200)@1.20,1.15,1.10,1.05秒

ストローク数やスピードは気にせず、そのテンポにあった正しいフォームを50で作り、そのフォームを100、150、200と延長することを意識した。

またターンとプッシュオフの総カウント数を3で維持するための最終ストロークのタイミングや動作、プッシュオフの深さを調整した。

テンポ1.15秒までは入水して伸ばした手で素早くプルを行うアプローチで、ターンのカウントを1にすることができた。またフリップした後、壁に足が着く瞬間に蹴り出し動作を行うことでプッシュオフのカウントもラクに2にすることができた。

ただし1.10秒になると、まず回転動作がテンポに間に合わなくなる。壁に足が着く前にビープ音が聞こえてしまう。また浅い方向に蹴り出さないと、プッシュオフ後の2カウントで第1ストロークにならない。

全体的にタイムが縮んだと同時に、非常にきつく感じた。フォーム自体はスピードを意識していないので、これまでよりターンでの休み時間が1~2秒減ったことが理由である。今後も3カウントによるターンとプッシュオフを意識し、より長い距離で実現することで、100ydペースで4~6秒の短縮を図る。

・瞑想バタフライ:200

瞑想への入り方を明確にすることで、3ストローク目には瞑想状態に入ることが確認できた。

1)プッシュオフから最初のストローク:手の軌跡を意識
2)最初の息継ぎ:頭の向きを意識
3)リカバリーしてダイブ:体の方向(水面に対する角度)を意識
4)2回目の息継ぎ:呼吸の量を意識

呼吸の量は肺全体の4割程度に抑えると、吸おうとする意識が消えて自然な呼吸になる。2回目の息継ぎが終わった後はほぼオートクルーズ状態になり、3ストローク目には目を閉じて瞑想することができた。あとは息継ぎによる呼吸をリズムとして、体が自動的に動作する状態になる。

練習後の気分:7(子供が横に泳ぐので危ない。コースロープがないと横波が激しい。)


2013年6月28日金曜日

練習記録 6/28

トータル:2200yd 40分

○練習のテーマ:速く泳ぐためのフォームの確認

ココス島往復泳の準備のためグアムで練習して以来、一カ月全く練習していなかったのでまずフォームを確認した。具体的には加速やなめらかさなどがテンポに応じて変えられるかどうかで、テンポピラミッドをメイン練習とした。

・フォーカルポイントスイム:500

100ydごとに意識をする点を変えて、正しい姿勢や動作を確認する。
-100:前のめり感(頭の位置、入水の位置、入水時の肘の高さ)
-100:安定感(スケーティング姿勢の伸ばした手の方向、腋の下の伸ばし具合、骨盤の向き)
-100:なめらか感(フィニッシュからリカバリーのリラックス、スイッチタイミング)
-100:キャッチとプル(キャッチで手首が折れるタイミングと方向、スイッチとプルの連動)
-100:2ビートキックのタイミング(レバレッジを最大にする)

・テンポピラミッド:30×50@1.20-1.80-0.95秒/0.05秒

1.20秒からスタートして0.05秒刻みで1.80秒まで遅くし、その後0.95秒まで速くする。
テンポを変えて劣化する感覚を決め、その感覚についてはディセンディング(さらに意識を高める)することで結果として前の回並みの感覚を得るようにする。

-1.20秒から1.50秒まで:安定感を増やすことでなめらか感を維持する(意識上は高める)。
-1.50秒から1.80秒まで:加速感を増やすことで安定感を維持する(意識上は高める)。
-1.80秒から1.50秒まで:加速感を増やしながらなめらか感を維持する(意識上は高める)。
-1.50秒から1.20秒まで:加速感を増やしながら前のめり感を維持する(意識上は高める)。
-1.20秒から0.95秒まで:スイッチのタイミングを維持して加速感を増やす。

キャッチやプル主体の泳ぎを「ニューパラダイム・スイム」と名付けた。この泳ぎにおいて推進力を最大にするために、スイッチ動作と連動させ、体幹を使ってプルができるようにすることを7月前半までの技術課題とする。

これまでの泳ぎではスイッチとプッシュ動作を連動させているので、直後のグライドでは最大の加速を得ることができ、姿勢も安定する。従ってテンポが遅くてもなめらか感を維持することができる。しかしスイッチとプル動作を連動させる場合、 最大の加速はストロークの前半に得られることになり、グライド姿勢の安定性への貢献が小さくなる。結果としてテンポが遅くなるほど安定感を維持することが難しくなる。またプッシュを「手押し」にしてしまうと、その方向により体が左右にふらつきやすくなることもわかった。

テンポを遅くする局面ではプッシュした手のリリースのタイミング(=フィニッシュ)や方向に特に注意を払い、ふらつきやグライド時の安定感不足を解消するよう努めた。テンポを速くする局面ではこれらの動作を「型」にはめられるように、どのタイミングで型にすることができるかを観察しながら実施した。

・瞑想バタフライ:200

キャンプで一部のお客様に好評であった「瞑想スイム」を、「結果として瞑想状態になる」ことから「意識して瞑想状態にする」技術にするためにはどうすればよいかを研究する。ここで瞑想状態とは「意識を飛ばして無意識が出ている状態」と定義する。あれこれ考えるのではなく、頭の中を真っ白にして一種のフロー状態、あるいはゾーンに入った状態にするのである。

この状態はバタフライで1500mを泳ぐ練習過程で得られるようになった。瞑想状態になると目を閉じ、手足を動かしていることも、時間が経過することも意識しなくなる。その結果いつまでも泳げるようになる。

キャンプのお客様によると、私が瞑想バタフライを泳ぐときには「笑っている」そうである。普通バタフライは苦しさか、一生懸命さが伝わるような表情で泳ぐものと考えられるが、私の場合はレッスンでも見せたことのない笑顔で泳ぐということで、新たな発見であった。

これまでの体験では自動車のオートドライブのように、一定の状況を作ると意識が飛びやすくなり、瞑想状態になることまではわかっていた。最初の練習ではまず瞑想状態に入ることを確認するだけにとどめた。

練習後の気分:8(この一カ月間の体調不良を考えると、このように泳げたことは大変ありがたい)










2013年6月25日火曜日

1500m1350秒への道

◯1500m1350秒という新しい目標

新しい目標として、1500mを22分30秒で泳ぐことにする。最初は1650ヤードの短水路で達成し、次に50mプールで達成する。

短水路(25m)において22分30秒とはOWS検定一級の合格ラインであり、一級の検定種目の中で最もハードルが高い。過去に水泳の選手だったか、トライアスロンの大会で活躍するレベルでないとクリアできない。ちなみに日本水泳連盟の年齢別マスターズ資格級では10級(一番上が20級)に相当する。

◯目標達成のためのプロセス:(1)100mペースの設定

400m以上の距離でタイムを縮めるには、まず100mのペースを考えることが重要である。
今回の場合1350/15=90秒となるが、長距離を泳ぐ時の劣化幅として5%を考慮すると、90*0.95=85.5秒が目標のペースになる。

目標のテンポ(ターゲットテンポ)を0.95秒とすると、85.5/0.95=90カウントとなる。25mプールの場合、ターンで1カウント、プッシュオフで2カウントとして25mあたり3カウント、100mで12カウントになる。そこで(90-12)/4=19.5となり、ターンまたはプッシュオフで0.5カウントの余裕をもたせると19ストロークとなる。このストローク数をターゲットストローク数とする。

つまりテンポ0.95秒で19ストロークとなるような泳ぎ方で、1500mを続けて泳げば目標が達成できる。

なおテンポを1.00秒にした時には18ストローク以下で泳ぐ必要がある。

◯目標達成のためのプロセス:(2)アプローチの決定

速いスピードで泳ぐためには、次のステップで練習して成果を出す。

1)ターゲットテンポで空回りせず泳ぐための技術を身につける。
2)ターゲットテンポ、ターゲットストローク数で泳げるようにする。
3)ターゲットテンポ、ターゲットストローク数を維持して泳ぐ距離を伸ばす。
4)ターゲットテンポ、ターゲットストローク数-1で維持して泳ぐ距離を伸ばす。

なおこれと並行して、ターンとプッシュオフを3カウントで完了する技術も身につける必要がある。ゆっくり泳ぐ場合にはターンで2カウント、プッシュオフで3カウント要する。合わせて2カウント、約2秒動作を短縮するだけでなく、長距離でも休みなく泳げるようにすることが必要である。

今後の練習では上記のアプローチに沿ってターゲットテンポの泳ぎを作り、ターゲットストローク数で泳げる加速と持続力を身につける。