2013年4月23日火曜日

練習記録 4/23

スイム 65分

練習のテーマ

  • 新しい次元の加速の道具として「我慢しない手」の鍛錬

練習内容と結果

  • プログレッシブFPスイム1000yd@1.05秒
  • ドリルの代替として実施。意識することを一つ決め、できたと評価するまではその意識だけに集中して取り組む。ストローク数は数えず、テンポも目安程度に使う。ターンもオープンターンにして0.3秒休みを入れる。
  • 水中で伸ばす手は技術レベルとして「我慢できない手」→「我慢の手」→「我慢しない手」と定義できる。最初のステップでは我慢の手を目指すが、スピードアップにおいてはグライド時間が長いと減速-加速の繰り返しとなり効率が悪くなる。スイッチのタイミングのときの水中の手の位置と形をまず確定し、逆算して水中の手の動かし始めのタイミングと動かし方を決める。以下は段階的に意識した点:
    -入水後の手の深さと場所→水面下15cm、反対の手の手首の横延長線上
    -手の平の返しのタイミング(リカバリーの手の位置)→肩の横延長線を越えたら
    -手に水が当たる面積→手の平と手首にまず感じる
    -手に水が当たる向き→手の平を返して素早く後ろ向きにする
    -肘を前に出すタイミング→反対の手の入水直前
    -腋の下を前に伸ばすタイミング→肘を前に出すタイミングと同時
    -意識を入水する手に切り替えるタイミング→前腕で水を後ろに押し始めるとき
    -入水する手を前に出すタイミング→反対の前腕で水を後ろに押し始めてから
  • なめらか感を維持するためには、水中の手を手前に引き寄せる意識があってもよい。ただし反対の手が先に入水後加速している必要がある。
  • テンポピラミッド:2x (1x200+2x150+3x100+50)@1.10, 1.05秒
  • 長距離から先に行うことで、リラックスした姿勢や動作をまずつくる。距離が短くなるに従い加速を増やす。
  • 入水後の手を水面下すれすれに伸ばし(実際は15cm下になる)、胸を開いて上半身を起こすと水面上を滑るように泳ぐ感覚が得られる。
  • 手の平の返しでより多くの水圧を得ようとすると、手の動かし始めのタイミングが遅くなる。我慢しないためには手の動かし始めでタイミングを合わせるのではなく、入水して前に伸ばす手と同時に水中で押す水の量を最大化するようにし、逆算して動かし始めを決める。
  • また前腕で押す水の量を最大化するには、水面に対して前腕を垂直にする必要がある。手の平の返しや肘を前に出す動作を短縮化するために、入水後に肘を伸ばしきらない方がよい。このためには入水時の形を維持しながらキャッチに入る。→入水場所を遠くにする理由でもある。
  • スイッチ時の水中の手の前腕の形を観察しながら垂直に近づけると、それほど力を入れなくても14ストロークキープできた。ラクにスピードアップしている感覚がある。
  •  入水する手は肘を伸ばして前に加速させるよりも、肩甲骨全体を前にスライドさせて加速している感覚。肘を伸ばし切ると次のキャッチが遅れるので、リカバリーの形を維持しながら入水し、肩から後ろを使って腕全体を素早く前に送り出す感覚。

考察

  • 「我慢しない手」の動かし始めのタイミングや、加速を最大にする動かし方がわかった。フィニッシュを中心としたこれまでの加速に比べて「軽い」一方、瞬間的には腕の負担が大きくなる。
  • 軽い感覚を維持しながら空回りしないようにするために、どこまで体重移動を加えられるかが今後の課題。
  • 感覚としての基準をどのように決めるか。

練習後の気分:8( 形や感覚はよかったがスピードアップにはつながらない場合もあった)