tag:blogger.com,1999:blog-63528178755940429232024-03-13T11:48:39.792-07:00Swim Like Shinji Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.comBlogger299125tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-14108725158333399552018-06-02T22:18:00.001-07:002018-06-02T22:18:51.804-07:00ラクに滑って泳ぐための技術 2<br />
<div style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-size: medium; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; font-weight: 400; letter-spacing: normal; orphans: 2; text-align: start; text-decoration-color: initial; text-decoration-style: initial; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 2; word-spacing: 0px;">
</div>
<br />
<div style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; letter-spacing: normal; orphans: 2; text-align: start; text-decoration-color: initial; text-decoration-style: initial; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 2; word-spacing: 0px;">
ラクに滑って泳ぐ技術として、後半は滑ることに焦点を当てて整理する。</div>
<div style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; letter-spacing: normal; orphans: 2; text-align: start; text-decoration-color: initial; text-decoration-style: initial; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 2; word-spacing: 0px;">
<br /></div>
<h2 style="-webkit-text-stroke-width: 0px; color: black; font-family: Meiryo; font-style: normal; font-variant-caps: normal; font-variant-ligatures: normal; letter-spacing: normal; orphans: 2; text-align: start; text-decoration-color: initial; text-decoration-style: initial; text-indent: 0px; text-transform: none; white-space: normal; widows: 2; word-spacing: 0px;">
○滑って泳ぐ技術とは</h2>
<div>
「滑っている」というのは、推進力を加えなくても前に進んでいる状態のことを指す。</div>
<div>
最も簡単にイメージできるのは、アイススケートやローラースケートである。</div>
<div>
これらのスポーツにおいて滑っているときの特徴は以下の通りである。</div>
<div>
<ul>
<li>摩擦の小さい氷や車輪を使っていて、地面から受ける抵抗が小さく減速しにくい。</li>
<li>減速するまでの時間が長いので、推進力を加える間隔も長くなる。</li>
<li>推進力を生み出すのは体重の移動と地面に対して押す力である。</li>
</ul>
<div>
従って水泳において滑るためには、以下のようなことを技術して身につければよい。</div>
</div>
<div>
<ul>
<li>水の抵抗を減らす。</li>
<li>減速するまでの時間を延ばす。</li>
<li>体重移動と水を運ぶことで推進力を生み出す。</li>
</ul>
<div>
<br /></div>
</div>
<h3>
○水の抵抗を減らす</h3>
<div>
水の抵抗は投影面積に比例する。投影面積が増える最大の原因は下半身が下がることなので、下半身が下がらないようにすればよい。方法は2つである。</div>
<div>
<ol>
<li>前に移動しながら体重を前にかける。</li>
<li>キックで足を浮かせる。</li>
</ol>
<div>
1については、体重を前にかけることが感覚的に理解できればいつでも使うことができる技術である。顔と胸で水を押すというイメージでも良い。ここで重要なのは、伸ばした手の側に体重をかけるのではないということである。横方向ではなく前に体重をかけることで、下半身を浮かせることができる。</div>
</div>
<div>
2については、足が浮くのに必要な足の動かし方を身につければよい。これは普段考える4分の1~5分の1の力で済む。前を進む目的を取り除けば、キックはものすごくラクにすることができる。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
○減速するまでの時間を延ばす</h3>
<div>
水の抵抗を減らすことで減速しにくくなるが、推進力を加えるタイミングを遅くすることで滑る時間をさらに長くすることができる。具体的にはリカバリーの手を入水するまで、水中の手を伸ばしてグライド姿勢を維持する。</div>
<div>
さらにタイミングを遅らせて、手を入水して伸ばしてから、反対の手を動かす「キャッチアップ」にすると、滑る時間は長くなるが両手を同時に動かすことによる加速が得られなくなり、手のかき動作だけで推進力を作る必要がありラクには泳げない。</div>
<div>
従って「ラクに」「滑る」を両立させるためには、手の入水で両手を同時に動かす「スイッチ」のタイミングが最も適している。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
○体重移動と水を運ぶことで推進力を生み出す</h3>
<div>
体重を前にかける動作を行うことで、重心が前に移動して滑ることができる。泳いでいるときは常に体重を前にかけるようにする。</div>
<div>
また手で水を後ろに運ぶことでも推進力が生まれる。手のひらの向きを正しい形にして水を運び続けることができれば、力を入れなくても推進力が生まれる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ワークショップでは「ラクに泳ぐ技術」「滑って泳ぐ技術」についてドリル形式で身につける。グループレッスンにより効果が得られた後、カリキュラムとしてパッケージングしてオンラインスクールで提供する。</div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-79840914772970290632018-06-02T18:52:00.001-07:002018-06-02T18:52:18.229-07:0090分泳ぎ続ける<h2>
スイム 5650 yd</h2>
来週より日本出張で練習時間が大幅に減ってしまうので、たっぷり泳ぐことにした。<br />
カリフォルニアはメモリアルデイ(戦没将兵追悼記念日、5月最終月曜日)が夏の入口になる。大概の公営プールは次の週末から夏営業となり、日曜日もオープンして子供用プールも運営を始める。<br />
本格的な夏を迎える前に練習しておこうとする大人も増えるので、1コースを専有して長く泳ぐのは今日が最後である。ということで90分続けて泳ぐことにした。<br />
<br />
<h4>
泳ぐためのコンディション</h4>
<br />
<ul>
<li>テンポトレーナー・プロを1.15秒に設定。これはリラックスして泳ぎ続けるテンポである。</li>
<li>MP3プレーヤー:耳栓も兼ねており非常にコスパが高い。</li>
</ul>
<div>
<br /></div>
<h4>
泳ぐためのプラン</h4>
<div>
<ul>
<li>90分を30分ずつ3つに区切る。</li>
<li>1500m(1650yd)を26分程度のペースで泳ぐ。最初の30分はフォームを意識してゆっくりめ、次の30分は速く泳ぎ、次の30分は疲れに対応する。</li>
</ul>
<div>
<br /></div>
</div>
<br />
<h4>
最初の30分</h4>
<div>
テンポ練習をしばらく行っていないためか、最初の100まではテンポがとても速く感じた。空回りしないように水中ストロークの軌跡を短くして体重を前にかけることを意識した。</div>
<div>
テンポが合ってきたら、正しい入水場所、水中の手のひらの向きを意識して泳いだ。</div>
<div>
1650 ydの折り返しは26分30秒でほぼ予定通り。ゴーグルに水が入るので300毎に水抜きを行った。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
次の30分</h4>
<div>
肘が痛み出す。水を前腕で引っ張る意識が強いことが原因である。1時間以上泳ぐ場合にこの引っ張りは要注意である。疲れてくるとグリップが一気に緩んで空回りする。最初の30分では17ストロークを維持していたが、肘が痛み出してからは19ストロークまで落ちた。</div>
<div>
水を引っ張らずに手のひらに水を当てて、それをできるだけ長い距離運ぶように意識した。</div>
<h4>
最後の30分</h4>
<div>
意識をしないとすぐに19ストロークまで落ちる。疲れてきたときの最初の対策は、体重を前にかけることである。からだの中央に体重をかけながら、伸ばす手の位置を下げることで「手に体重を乗せた」状態を作る。手に当たる水の強さを大きくすることができる。</div>
<div>
ほぼ予定通りのペースで75分泳げたので、残り15分は10%速くした。18ストロークを維持してキャッチやプルに使うエネルギーを増やした。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
1時間31分泳ぎ、距離は5650 ydであった。平均ペースは24秒/ラップで、長時間泳ぐため慎重に泳いでペースが遅くなった。今後長距離泳についても練習して、22.5秒ペースで6000 yd泳げるようにしたい。</div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-13730126472206916062018-05-19T15:26:00.001-07:002018-05-19T15:26:24.090-07:00長く泳ぐときに起きるトラブル<h2>
スイム 4850yds</h2>
週末は長時間を続けて泳ぐことにしている。<br />
今日は70分を続けて泳いで、長く泳ぐとどのようなトラブルが起きるかを観察した。<br />
これらのトラブルは集中している泳いでいるときに重大な阻害要因となる。<br />
トラブルを未然に防げるものは防ぎ、発生が避けられないものはダメージを最小限に抑える工夫が必要である。<br />
<br />
<h3>
1.ゴーグルが曇る</h3>
<div>
ゴーグルは曇る。曇り止め機能のついたゴーグルでも、2,3回で曇るようになる。</div>
<div>
プールでは水を中に入れてすすげば曇りがとれるが、海では絶対にしてはならない。</div>
<div>
このトラブルは「曇り止め」を使うことで防ぐことができる。</div>
<div>
曇り止めを使うときの手順は以下の通りである。</div>
<div>
<ol>
<li>最初に曇り止めを塗る。スプレータイプより液体を塗るタイプが良い。レンズ内にまんべんなく塗る。レンズ内に汚れが付かないように、指を使わずに曇りだけで伸ばす。</li>
<li>水道水で浸す。レンズの正面部分が隠れる程度に水を入れて、あとはゴーグルを回して浸透させる。決してプールの水でやってはいけない。化粧水などを入れる旅行用のボトル(やわらかいタイプ)の小さいものを用意すれば、水道を探す必要がなくなる。</li>
<li>水をなじませる。曇り止めの成分は界面活性剤(洗剤)である。レンズ面に水の薄い膜を張ることで曇らないようにしている。レンズ面が濡れたら水を切る。</li>
<li>ゴーグルを装着してから水を完全に切る。水が残っていると石けん水となり、目の中に入るととても痛い。装着してから下側に隙間を空けて、中の余計な水を完全に切る。</li>
<li>外さない。内面が乾くと曇り止め機能が終わる。ゴーグルを装着している限りは目が出す蒸気で内面は湿ったままなので曇らない。外さない限り7時間はもつ(個人的な経験より)。</li>
</ol>
<div>
<br />
<h3>
2.ゴーグルがずれる</h3>
<div>
プールでは飛び込まない限り発生しないが、オープンウォータースイムやトライアスロンのレースでは他人とのバトルでゴーグルがずれる可能性がある。最初のバトルでゴーグルを飛ばされ、結局みつからずにリタイアしたというケースもある。プールでもプッシュオフを繰り返すことで発生する可能性がある。</div>
</div>
</div>
<div>
ゴーグルがずれることを防ぐには、最初にゴーグルを着けてからキャップを被るのがよい。飛び込みのないオープンウォータースイムではこれを行っている人はあまりいないのだが、バトル対策、さらに以下のキャップ内の空気抜き対策としても「内側ゴーグル」は重要である。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<h3>
3.キャップがずれる</h3>
<div>
シリコンやラバーなどの密閉型のキャップを被った場合、頭皮の呼吸によりキャップ内に空気がたまり、キャップがずれてくる。密閉型キャップに空気が入ると、頭にしわだらけのこぶができたようになってとてもみっともない。憐れみを感じるほどである。</div>
</div>
<div>
対策は3つある。</div>
<div>
<ul>
<li>定期的に水を入れる。頭頂部を手で押して空気を脇に押し出したら、キャップの両耳の脇を引っ張って空気を抜くと同時に水を中に入れる。ゴーグルのストラップがキャップの外側にあるとゴーグルに水が入るので、ストラップを着けてからキャップを被る。なおラバーキャップは引っ張りすぎると裂けるので、レース用に支給されたキャップの場合は注意して水を入れる。</li>
<li>二重にする。レース用キャップを被る必要がある場合に効果的である。空気が入ることがほとんどなくなるだけでなく、保温用にも大変効果的である。ただし二重キャップがルール上できないレース(ドーバー海峡横断)もあるので事前に調べる必要がある。</li>
<li>メッシュキャップにする。メッシュの場合は輪郭部分がきつく、その他の部分の締め付け力が弱い。このきつさをきらう人も多いので、メッシュキャップを使うときは事前に被ってみて長時間堪えられるか試す必要がある。なお当然のことながら保温効果はない。</li>
</ul>
<div>
<br /></div>
</div>
<h3>
4.耳栓がゆるくなる/痛くなる</h3>
<div>
スイマーにとって一番弱い場所は耳である。プール内の雑菌が繁殖しやすいので、耳の中に水が入ることを防ぐのは健康増進手段として水泳を続けたい人にとって必須である。</div>
<div>
耳栓には「耳の中に入れる」タイプと、「耳の穴を塞ぐ」タイプがある。耳の中に入れるタイプは長時間入れると痛くなる場合があり、塞ぐタイプはゆるくなってはずれることがある。</div>
<div>
耳が痛くなる場合は塞ぐタイプ、はずれがちな場合は入れるタイプを試す。</div>
<div>
なお初夏や秋など、水の冷たい時期にウェットスーツを着て泳ぐときも耳栓は必須である。耳の中が低温に一番弱いためである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<h3>
5.頭の中が白くなる/集中できない</h3>
<div>
今回は50分を越えた頃から集中できなくなった。</div>
<div>
30分以上泳ぎ続ける場合、集中し続けることは不可能である。そこで一旦リセットする意味で、敢えて何も考えずに泳ぐことを100程度は行ってもよい。その後でストローク数を減らす目標を立てて、そのために加速を上げる道具を具体的に使う。</div>
</div>
<div>
500ずつで100程度のブランクを設ければ、フレッシュな気分を繰り返してスピードも維持できる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ちなみに最近はいつも防水MP3プレーヤーを使っている。</div>
<div>
これまではFinisの骨伝導タイプを使っていたが、充電器との接触部分が腐食して半年ももたなかったので、初めて耳に入れるタイプを使ってみた。</div>
<div>
最初は慣れなかったが、耳栓を兼ねることができるので大変良いことがわかった。</div>
<div>
ただし水が入ると聞こえが途端に悪くなる。1時間程度が限界か。</div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-71396173779768887112018-05-08T10:08:00.002-07:002018-05-08T10:09:44.739-07:00ラクに滑って泳ぐための技術 1「ラクに滑るクロール・ワークショップ」のカリキュラムをデザインしている。<br />
ここ6カ月間の指導経験や練習経験を形にするためにこのワークショップを企画した。<br />
以下のような視点で集中的に技術を磨くことで、これまでのワークショップ以上の効果が得られると期待している。<br />
<br />
<h2>
○ラクに泳ぐ技術とは</h2>
<div>
ラクであると感じるためには、ラクでない状態を取り除けばよい。ラクでない状態とその原因について考えてみる。</div>
<div>
<ul>
<li>疲れる:筋肉の緊張、前に進む以外の力の使用</li>
<li>苦しい:呼吸→筋肉の緊張、息継ぎの姿勢</li>
<li>進まない:水の抵抗が大きい姿勢、小さな推進力</li>
<li>痛い:可動域を越えた動き</li>
</ul>
<div>
これらの状態を解決することで、泳いでいて「ラクに」感じることができる。</div>
</div>
<div>
解決する順番は以下の通りである。</div>
<div>
<ol>
<li>支えを作る。</li>
<li>使う部位を決める。</li>
<li>可動域の範囲で動かす。</li>
</ol>
<h3>
1.支えを作る</h3>
</div>
<div>
成人スイマーの多くにとって、ラクに感じない最大の原因は筋肉の緊張である。しかしリラックスすることを意識してリラックスできていたら、この問題は発生しない。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
最近の指導経験から、リラックスできない最大の原因は「支えがない」ことであることがわかった。人間は動作を行うときに、意識的/無意識に支えを作る。その支えの多くは重力や地面から受ける抗力が基本となっているので、浮力で重力が相殺され、かつ流体である水の中ではうまく機能しない。そこで自分のからだを「硬く」することで、無意識のうちに支えにしようとしているのである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
従って水を押してその抗力により支えを作れば、リラックスする土台が整うことになる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<div>
<h3>
2.使う部位を決める</h3>
</div>
<div>
支えを作ったら、からだのどの部位を使うかを決める。ここでは「距離てこ」を使うことポイントである。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
「距離てこ」とは、大きな力を支点の近くで加えることで、作用点の移動距離を増やすことができるてこのことで、通常のてこの逆である。からだの中では筋肉の収縮により非常に大きな力を生み出すことができるので、大きな力×筋肉の収縮(短い距離)=小さな力×長い距離(部位の移動)により手や足を素早く動かしたり、長い距離を動かすのに使うことができる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
要はからだの中心に近い場所の筋肉を使うことで、手や足など先端の筋肉をリラックスすることができる。これが「ゆる締め」と呼ばれる技術である。<br />
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<div>
<h3>
3.可動域の範囲で動かす</h3>
</div>
<div>
最後に手や足を可動域の範囲で動かす。このときには座標の考え方が重要になる。上体を立てた姿勢と寝かした姿勢では座標が異なることが頭では理解できるが、実際に手を動かすときには座標が混在するケースがほとんどである。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
正しい座標上で、肩の可動域を越えずに手を動かすための動かし方を理解して、繰り返し練習することでからだに染み込ませる必要がある。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
特に気をつけるべきは、以下のタイミングで行われる動作である。</div>
<div>
<ul>
<li>リカバリーで水上に手を出す</li>
<li>水上にある手を入水する</li>
<li>入水した手を水中で伸ばして斜め姿勢を作る</li>
<li>息継ぎで口を水上に出す</li>
<li>水中で手に水を当てる</li>
<li>水中で水を押す</li>
</ul>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-54870896355571166702018-05-01T23:51:00.001-07:002018-05-01T23:51:18.392-07:00年齢の数だけ100を泳いでベストを出す<h2>
スイム 5300yds</h2>
<br />
恒例のバースディスイムは、当日水泳大会だったことや、昨日は気温10度でやる気マイナスだったことなどで3日遅れで実施した。コンセプトは「タスクを全部変えて結局速くなる」である。インターバルで100を53本泳いでも達成感だけで何も残らない。53回異なる頭の使い方をすることで、結果として速く泳げるかどうかを確かめた。<br />
<br />
<h3>
アップ:5×100</h3>
<div>
1:水慣れ:胸で水を押す</div>
<div>
2:フォーム確認:入水の角度と方向、水中の手のひらの向き</div>
<div>
3:げんこつスイム:前腕で水を集める、スムーズに息継ぎができることを確認</div>
<div>
4:ひとさし指スイム:リカバリーの指の向き、入水時の指の向き</div>
<div>
5:クロール:手に水を当てて寄せて運ぶ</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
テンポピラミッド:10×4×100</h3>
<div>
テンポは1.15秒スタート、1.30秒まで0.05刻みで落として1.00秒まで上げる(10パターン)。</div>
<div>
一つのテンポでげんこつ、ひとさし指、最小限の力、最大の力という4通りで泳ぐ。</div>
<div>
<ol>
<li>げんこつスイム:ゆっくりテンポでは入水動作を素早く行い加速を確保。速いテンポではなめらかな動作を意識。</li>
<li>ひとさし指スイム:キャッチでは指に水が当たるように向きを変える。プル後の指の向きを横にする。プッシュ後の指の向きを後にする。</li>
<li>最小限の力:手に水を当てながら「寄せる→運ぶ→放つ」ことで力を入れずに推進力を作る。</li>
<li>最大の力:入水てこ(水中の手を支えにして入水の手を入水直前に加速)、体幹てこ(水を運ぶときに体幹を支えにする)、フィニッシュてこ(入水した手を伸ばす直後にフィニッシュの加速を上げる)</li>
</ol>
<div>
げんこつとひとさし指では3ストローク1回呼吸で左側の息継ぎも練習した。息継ぎがうまくいかない場合は普段手で水を下に押して頭を持ち上げている可能性が高い。また頭を立てていることも原因になる。入水した手に体重をかけながら頭を回すことで口を水上に出す。頭を回す角度を15度上向き(あごを上げる)にすることで、得意な右側と同じような呼吸ができるようになった。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
げんこつ→ひとさし指→最小限の力という順番で泳ぐことで、力の入れどころがわかってくる。4本目はその力を最大にして、ストローク数を減らせばスピードが上がる。第1セットの4本目のタイムは1分27秒9で、第7セット(第1セットと同じテンポ1.15秒)の4本目のタイムは1分23秒9と4秒アップ、第10セットの4本目は1分21秒1まで上げることができた。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
ペース:3×2×100</h3>
<div>
力のいれどころが分かってきたところで、ペーススイムに移る。</div>
<div>
リラックスペースである22秒から始めて、21秒、20秒をそれぞれ2回泳ぐ。</div>
<div>
リラックスペースの1本目では5秒近く貯金ができたので、2本目では力を逆に減らしたものの結果は速くなった。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
21秒ペースでは3秒貯金ができたので、力を減らして劣化しない泳ぎにして貯金を作った。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
最後の20秒ペースでは力を強調することで1分15秒になった。練習中のタイムとしてこれまでで最も速いタイムであった。ここまで5000ヤードを泳いだにもかかわらず最速タイムが出たので驚いた。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
究極の鍛錬</h3>
<div>
「究極の鍛錬」という書籍が面白い。究極の鍛錬にするためにはつまらないことの繰り返しが必要だということだが、げんこつスイムはまさにそれに該当する。ストローク数は増えるし、スピードは遅くなるし、なかなか壁に着かないのでいらいらする。人生で始めてげんこつやひとさし指を2000以上泳いだが、その結果速くなったので文句はいえない。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
心拍数を見ると徐々に増えていて、上記ピラミッドの4本目毎にスパイクしている。前半がおとなしかったので全体としてはまあまあの運動負荷になっている。</div>
<div>
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhDtPhs97P7tNn08IhXhf8fNVuaeGBD6Fm9UWtLD_MrCUUvc5Jq3uGywAxDbdtItrCSe0e87E5L5RRRWivD6sz-Pwzve0wfJ-4yxEn1MIcZ7NP59r0ohQX5IQa76CFd4xamjRAHDc9vvp8/s1600/20180501.PNG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="512" data-original-width="847" height="241" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhDtPhs97P7tNn08IhXhf8fNVuaeGBD6Fm9UWtLD_MrCUUvc5Jq3uGywAxDbdtItrCSe0e87E5L5RRRWivD6sz-Pwzve0wfJ-4yxEn1MIcZ7NP59r0ohQX5IQa76CFd4xamjRAHDc9vvp8/s400/20180501.PNG" width="400" /></a></div>
<div>
<br /></div>
<div>
スタートしてから終わるまで1時間45分、泳いでいたのは1時間25分で20分間休憩があった。あと5分休憩を削りたいところである。久々に精神的、肉体的に「泳いだ」という感じであった。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-31945493968498674542018-04-30T22:07:00.000-07:002018-04-30T22:07:02.691-07:00 [NMP]アルゴリズムのデザイン水泳のアルゴリズムをデザインするときのステップをまとめる。<br />
<br />
<h3>
1.動きをストロークフェーズで分解する</h3>
<div>
ストロークフェーズを7つに分解する。</div>
<div>
<ul>
<li>グライド</li>
<li>スイッチ</li>
<li>リカバリー</li>
<li>エントリー</li>
<li>キャッチ/プル</li>
<li>プッシュ</li>
<li>フィニッシュ</li>
</ul>
<h3>
2.それぞれのフェーズの目的を明らかにする</h3>
</div>
<div>
<ul>
<li>グライド:滑る=支える+乗る=支える+(前に水を押す+動く)</li>
<li>スイッチ:両手のタイミングを合わせる</li>
<li>リカバリー:水上の手で重心を前に動かす</li>
<li>エントリー:手の重みで入水する手を素早く伸ばす</li>
<li>キャッチ/プル:手に水を当てて支えにする</li>
<li>プッシュ:水を後ろに押す</li>
<li>フィニッシュ:水中で水を放って手を水上で引き寄せる</li>
</ul>
<h3>
3.支えとなる部位や固定する部位を決める</h3>
<div>
<ul>
<li>グライド:水中で伸ばした手</li>
<li>スイッチ:頭(スイング動作)、伸ばした手/肘(入水動作)</li>
<li>リカバリー:水中で伸ばした手、胸鎖関節、水上の手の上腕</li>
<li>エントリー:入水の手の上腕、胸鎖関節</li>
<li>キャッチ/プル:肘(手首の回転)、上腕(前腕動作)</li>
<li>プッシュ:上腕(前腕動作)、体幹(肘を伸ばす動作)</li>
<li>フィニッシュ:上腕(放つ動作)、胸鎖関節(引き寄せ動作)</li>
</ul>
<h3>
4.動かす部位を時間順に決める</h3>
</div>
<div>
<ul>
<li>グライドの例<br />伸ばす手を支えにする→伸ばす手の垂直方向を決める→伸ばす手の水平方向を決める→からだの長軸の回転角を決める→からだの短軸の回転角を決める→腰の位置を決める→両足の間隔を狭める(股間を締める)</li>
</ul>
</div>
<h3>
5.条件判断のためのインプットと変化させる内容を決める</h3>
<div>
<ul>
<li>グライドの例<br />ー伸ばす手の上と下を通る水の流れ:下の方を厚くする<br />ー胸で受ける水の塊:増える手の方向とからだの回転角を見つける</li>
</ul>
<h3>
6.意識して動かす部位の順番と条件判断を組み合わせる</h3>
</div>
<div>
<ul>
<li>グライドの例<br />「手の上下を通る水の流れ」と「胸で押す水の面積」が最大になるように伸ばす手の方向を垂直/水平に動かして変える</li>
</ul>
<h3>
7.ラベル化する</h3>
</div>
<div>
<ul>
<li>一連の動作を簡単な表現に置き換える<br />→動詞のみ、動詞+目的語、動詞+目的語+修飾語</li>
<li>インプット(感覚や知覚)を簡単な表現に置き換える</li>
</ul>
</div>
<div>
アルゴリズムが正しく動作するかは条件判断で使用するインプットにかかっている。どのタイミングでどのような感覚や知覚が得られるか。さらに文字化するためには、その文字を見れば対応した感覚が想起できるような文字を選ぶ必要がある。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
またアルゴリズム全体を暗記しやすくさせる必要もある。組み込み関数を増やして、文字を見ればその動作ができるようになれば複雑な動きでも正しく動作させることができる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
</div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-7002286366059271012018-04-27T17:10:00.001-07:002018-04-28T07:13:29.531-07:00[NMP]暗記のためのラベル化<h3>
ラベル化の必要性</h3>
動作それぞれがアルゴリズム化されれば、あとはアルゴリズムを覚えれば上手に運動できるようになる。ただし1つのアルゴリズムは20~30のステップ(現段階の分析による)により構成されるので、それらを全部覚えるのは大変である。<br />
<br />
そこでこれまでの人生経験において組み込み関数化された動きを活用する。これらの組み込み関数は名前がついており、その名前を見ればからだが何をすればよいかがわかるようになっている。<br />
<br />
<h4>
例:「歩く」</h4>
<div>
歩くという動作のアルゴリズムは以下の通りである。</div>
<div>
<ol>
<li>前傾して重心を移動する</li>
<li>片足が前に出やすいように反対側の足に重心をかける</li>
<li>(インプット)重心がどの程度移動しているか</li>
<li>(条件判断)からだが前に倒れる直前の重心の移動状態を前のめり感100%とすると、30%に達したとき(目標速度による)に片足を前に出す</li>
<li>(インプット)動かした足の移動距離</li>
<li>(条件判断)歩く速さに合わせて移動距離を決めて着地する</li>
<li>着地した足に重心をかける</li>
<li>3~7を繰り返す</li>
</ol>
<div>
なおここではどこを支えにしてどの筋肉を使うかまでは記述していない。それらを加えるとステップ数は倍増、三倍増することになる。</div>
<div>
速く歩きたいときは4の前のめり感を50%に上げたり、6の移動距離を大きくしたり、3~7をより早く繰り返したりする。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
このように複雑なステップを、「歩く」という文字を使えば(歩ける人ならば)誰でもできるようになる。「速く歩く」「ゆっくり歩く」というバリエーションも条件判断基準(パラメータ)を変更することで対応できる。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
「泳ぐ」ためのラベル化</h3>
<div>
それでは「泳ぐ」はどうか。歩くほどシンプルではないからこそ、多くの人が困っているのである。「速く泳ぐ」「ゆっくり泳ぐ」も何をパラメータとして変化させてよいかわからない。</div>
<div>
つまり「泳ぐ」を複数のラベル=アルゴリズムに分解する必要がある。一つのラベルはさらに複数のラベル=アルゴリズムに分解することができる。</div>
<div>
以下が「泳ぐ」をラベル化する例である。</div>
<div>
<ul>
<li>泳ぐ=滑る+押す</li>
<li>滑る=乗る+支える</li>
<li>乗る=押す+動く</li>
<li>押す=当てる+伸ばす</li>
<li>押す=放つ</li>
<li>伸ばす=縮める</li>
<li>呼吸する=回す+ひねる</li>
<li>回す=伸ばす+つなげる</li>
<li>運ぶ=放つ+抜く</li>
</ul>
<div>
このように「泳ぐ」という複雑な動作を、既知の動作の名称の組み合せにすることで、短時間で暗記して動作できるようにするのがNMPの目的である。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
</h3>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-483307927034584512018-04-27T16:42:00.001-07:002018-04-27T16:42:50.791-07:00 水泳動作の三原則:「重力」「座標」「支え」3三原則の最後が「支え」である。姿勢や動作がうまくできない方の最大の要因だとわかったのは、プライベートワークショップで時間をかけてからだの動かし方を教えることができたためである。これまでの10年間の課題が一気に解決した。<br />
<br />
<h3>
3. 支え</h3>
<div>
人間は姿勢を作るときや動作をするときに、動かさない場所を決めて姿勢や動作の支えとしている。物を運ぶときや投げるときは支えを意識して決めているし、姿勢を正すときは無意識にからだの一部を支えにして他の部位の位置を調節している。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
文献やエビデンスがないので「全て」とは言わないが、水泳について言えば約20のアルゴリズム全てに支えが存在する。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<h4>
例:斜め姿勢を切り替えるクロールの動作</h4>
</div>
<div>
支え:頭→従って頭は回転しない</div>
<div>
動作:スイング→回転運動のため軸が存在する</div>
<div>
軸:長軸→頭頂部から背骨を通り腰に至る直線</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<div>
<h4>
例:斜め姿勢</h4>
<div>
支え:水中で伸ばした手</div>
</div>
<div>
動作:斜め姿勢を維持して胸で水を押せるからだの向きを決める<br />
(回転運動および前傾運動)</div>
<div>
軸:長軸および横軸→腰骨を貫通する直線</div>
<div>
<br /></div>
</div>
<div>
<div>
<h4>
例:リカバリー</h4>
<div>
支え:水中で伸ばした手</div>
</div>
<div>
動作:水上の手を前に運ぶ→下から上への垂直スイングと横方向のスイング</div>
<div>
軸:垂直スイング→肩、水平スイング→肘</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<div>
<div>
<h4>
例:リカバリーの垂直スイング</h4>
<div>
支え:胸鎖関節</div>
</div>
<div>
動作:広背筋を使って鎖骨を前に運ぶ</div>
<div>
軸:胸鎖関節</div>
</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<div>
<div>
<h4>
例:水中のキャッチ</h4>
<div>
支え:肘</div>
</div>
<div>
動作:前傾しながら前腕を立てる</div>
<div>
軸:肘</div>
</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
従って、以下のような課題は支えが見つからないことが原因となる。</div>
<div>
<ul>
<li>水中で手を伸ばすと顔が横を向く。</li>
<li>グライド姿勢で肘が曲がる。</li>
<li>グライド姿勢で背中が湾曲する。</li>
<li>回転角が大きい(オーバーローテーション)。</li>
<li>リカバリーで肩や肘、手首に力が入る。</li>
<li>リカバリーで肩の可動域を越える。</li>
<li>キャッチで手首が折れ曲がる、手に力が入る。</li>
<li>キャッチで肘が伸びている。</li>
</ul>
<div>
これらの課題はスイマーの持つ課題全体の8割以上を占めている。</div>
</div>
<div>
つまり姿勢や動作において何が「支え」になっているかを理解し、姿勢を作ったり動作を行ったりすることで、8割以上の課題が解決できるのである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
今後のレッスンではこれら支えについてお客様にまず理解していただき、ドライランドで確認してから水中でその支えが機能するか確認するアプローチをとる。</div>
<h4>
○静的な支えと動的な支え</h4>
<div>
一般的な支えは支え自体は動かず、他の部位が動く。これを静的な支えと呼ぶ。</div>
<div>
水中ではおもしろいことに、物体を素早く動かすことで水の抗力が生まれ、陸上の摩擦力による抗力と同じ状態を作り出すことができる。これを動的な支えと呼ぶ。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
動的な支えは次のタイミングで作ることができる。</div>
<div>
<ul>
<li>入水した手を水中で素早く伸ばす。</li>
<li>水中にある前腕を肘を支点にして素早く動かす→キャッチ</li>
<li>水中にある曲がった肘を素早く伸ばす→プッシュ</li>
<li>曲がったひざを素早く伸ばす→キック</li>
</ul>
</div>
<div>
これらの動的な支えを使ってより大きな力を生み出すことを「てこ化」と呼ぶ。</div>
<div>
てこを使うことで小さな力でより大きな推進力を生み出すことができる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
なおこれらの動作で大きなエネルギーを使わないことに注意する。力を入れたら素早く動作できないためである。得たい効果が得られるようにするために、てこの元となる動作は最小限のエネルギーで済むように練習で磨く必要がある。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-28111541363860831962018-04-26T08:49:00.001-07:002018-04-26T08:49:18.431-07:00 水泳動作の三原則:「重力」「座標」「支え」2三原則の2番目が「座標」である。<br />
<h3>
2.座標</h3>
座標とは自分を中心にした三次元の空間座標のことである。立った姿勢では、進行方向をX軸、地面と平行で進行方向と垂直な軸をY軸、地面と垂直な方向をZ軸とする。<br />
この座標を捕捉するのが位置覚である。位置覚は深部感覚の一つで,視角などに頼らずに,自分の身体の各部がどういう相対的な位置にあるかを判断する感覚をいう。<br />
<br />
地面に垂直に立った姿勢では位置覚による座標が、絶対座標とほぼ同じになる。このためからだを動かしたい方向と実際の方向は一致する。<br />
<br />
ところが上半身を前傾させると、脳が考える水平面と実際の水平面にずれが生じる。このため「からだに対して」水平に動作させようとしても、絶対的な水平面を意識してしまい動作がうまくできなくなる。ゴルフのスイングが難しい理由である。<br />
<br />
<h4>
○水泳の座標が難しくなる理由1:軸が混ざる</h4>
<div>
水泳の場合は横に伏して運動する。そうなると本来はXYZ軸が変わるはずであるが、陸上のXYZ軸に基づいた位置覚を引きずって動かすことがある。</div>
<div>
<br /></div>
簡単な例が、リカバリーの素振りである。陸上で上体を垂直にしたままリカバリーの手の動作を行うとき、からだは地面に垂直なので本来は上方向に泳ぐように動作をしなければならないが、前方向に泳ぐことを想定して手を動かそうとする。この結果肩の可動域を越えて手を動かすことになる。初心者では10人中9人がこの動かし方をする。<br />
<br />
<h4>
○水泳の座標が難しくなる理由2:軸が動く</h4>
<div>
もう一つの理由が、「頭の向きで軸が変わる」ことである。</div>
<div>
位置覚は頭を中心に構成されるため、頭が傾くとXYZ軸がその分だけずれる。</div>
<div>
<ul>
<li>前を見ながら泳ぐ</li>
<li>下半身が下がる</li>
<li>息継ぎで頭が曲がる</li>
<li>手を内側に入水することで頭がはじかれて外を向く</li>
</ul>
<div>
のようなときに、自分の考える座標と実際の座標に差が生じる。</div>
</div>
<div>
自分では正しい位置に手を動かしているつもりでも、実際には異なるところに手があるケースはかなり多い。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<h4>
○正しい座標を「補正力」で身につける</h4>
</div>
<div>
自分の考える(位置覚による)座標と、絶対的な座標を近づけることができれば正しい動作にしやすくなる。そのためには、</div>
<div>
<ul>
<li>自分の考える座標は絶対的な座標とは異なっていることを認める。</li>
<li>そのうえで補正をかける。</li>
</ul>
<div>
が必要である。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
例えば入水位置が狭いと指摘されたのであれば、進行方向(時計盤でいえば12時の方向)に手を入水するのではなく。2時や10時の位置に入れる。</div>
<div>
手を伸ばす位置が浅いと指摘されたのであれば、今よりも30cm深いところに手を伸ばす。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
このようにして補正をかけることで、正しい状態に近づける。繰り返し練習すれば(1万回)、補正をかけた動作が組み込み関数になるので意識しないでも正しい動作ができるようになる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
具体的には以下のように場所を決める。</div>
<div>
<ul>
<li>水平面の動作は、水面上に時計盤をイメージして短針の位置で場所を決める。</li>
<li>垂直面の動作は、水面からの距離で場所を決める。</li>
<li>進行方向をからだの軸と一致させ、立位のときのZ軸にする。立位のときのX軸にしない。</li>
</ul>
</div>
<div>
<div>
<h4>
○自分の座標を絶対座標にする</h4>
</div>
<div>
主にプールで泳ぐのであれば上記の方法だけで良いが、オープンウォータースイムを行う場合はもう一段階ステップアップする必要がある。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
プールで静かな水面を基準に動作を行うことに慣れてしまうと、水面が大きく変わるオープンウォータースイムで混乱する。そこで自分のからだを絶対座標化して、自分のからだの動きの少ない部位を基点した距離や角度を使うようにする。以下が例である。</div>
<div>
<ul>
<li>手を入水する場所は頭頂部の横延長線上</li>
<li>手を伸ばす方向は伸ばした手が視界に入る方向</li>
<li>リカバリーは背中の面を越えない。水が被さってきたときはリカバリーせずに待つ。</li>
</ul>
<div>
こうすればどのようにラフな海でも、落ち着いて泳げるようになる。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-54239809282801275842018-04-24T23:18:00.001-07:002018-04-26T08:03:24.492-07:00水泳動作の三原則:「重力」「座標」「支え」1水泳のアルゴリズムを最適化するためには、水泳に特有の動きを考慮する必要がある。<br />
これを水泳動作の三原則と名付ける。<br />
<br />
<h3>
1.重力</h3>
<h4>
○重力を活用しない水中の動作「はいはい」</h4>
人間が歩行するときに最初に行うのが、「前傾して」重心を前に移動することである。足はこの重心移動の次に動かしている。<br />
陸上で歩行できない=前傾による重心移動ができない赤ちゃんは、「はいはい」する。<br />
はいはいのアルゴリズムは以下の通りである。<br />
<br />
<ol>
<li>手を地面に着く。</li>
<li>手に体重を乗せる(重心を移動する)ことで上体を前に動かす。</li>
<li>上体を前に動かすことで足を引きずって前に動かす。</li>
<li>1~3を片側ずつ交互に行う。</li>
</ol>
<div>
はいはいのビデオをいくつか見ると、両手による1と2が最初のステップ、斜め姿勢を作ることで下半身を引き寄せることができると片手交互の1~3までのステップまでできるようになる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
泳ぎの下手な人や泳げない人を見ると、まさに「はいはい」と同じような動きをしている。手を前に伸ばして押さえれば(かけば)からだが前に動くと期待するが、実際には水は地面ほどの摩擦が得られないので手が手前に動くだけになる。空回りである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
それではなぜ下手な人は「はいはい」しようとするのか。それは前傾による重心移動ができないという固定観念を持っているためである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
レッスンではお客様に「前のめり感」100%を試してもらう。水中ではその10分の1が最大で得られるが、それは非常に微細なものである。最大でも「その程度」しか得られないので、前のめりを意識することが難しく、はいはいに頼ってしまうのである。</div>
<div>
<br /></div>
<br />
<h4>
○重力を活用する第一歩:入水動作</h4>
<div>
横になった姿勢では前傾が難しい。そこで入水する手を水中に伸ばすことで、前のめり感を作る。</div>
<div>
入水する手の肘を高い位置にすることで、入水時の運動エネルギーに転換する。水中で素早く手を伸ばすことで、体重を前にかけることができる。ゆっくり手を伸ばすとからだが水に押されるので体重を前にかけることができない。水に押される力を上回る加速を手に与える必要がある。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<h4>
○重力を活用する第二歩:浮力を活用する</h4>
<div>
重力を活用する次のアプローチが、浮力を活用することである。</div>
</div>
<div>
水中にある物体は、その体積の同体積の水の重さだけ浮力を受ける(アルキメデスの原理)。</div>
<div>
この浮力を受けることについて、簡単な実験をやってみた。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ペットボトルの脇にフォーク、下にセラミックを輪ゴムで着けて、シンクの底にボトルが触れない程度にボトルの中に水を入れる(写真1)。なお全体の重量は300g、フォークは22gで体重に対する腕の重さとほぼ同じである。</div>
<div>
そのままシンクに入れると、セラミックを着けた側が沈む(写真2)。</div>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhM1bt2RX2udSzXqUJYxV6XHJdC1Eq9128IL4q86aqCoNYb5eQ0BwHtpFDIO-TMpWDX-wkpk4469bA1lWFlDZHnoWNqS8XdsQuZw7-eUulyog4XlllpEcVsqAS5H3cHlLt5QhX3ySO7cMk/s1600/2018-04-24+22.55.10.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhM1bt2RX2udSzXqUJYxV6XHJdC1Eq9128IL4q86aqCoNYb5eQ0BwHtpFDIO-TMpWDX-wkpk4469bA1lWFlDZHnoWNqS8XdsQuZw7-eUulyog4XlllpEcVsqAS5H3cHlLt5QhX3ySO7cMk/s320/2018-04-24+22.55.10.jpg" width="240" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">写真1</td></tr>
</tbody></table>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgfdqW59tUlR5Ff8uRG3MjjATTrHnxtxdcM5VEXErxaCrEG8QLdjiCebGU4ZdB7esmr8LBoyU5l2yxeFit04NbdnKxGFifY65A5Bqjv8ystxAVfPt0wqNSoat_P8T0i_O6rUDhAO4jCkyY/s1600/2018-04-24+22.55.56.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgfdqW59tUlR5Ff8uRG3MjjATTrHnxtxdcM5VEXErxaCrEG8QLdjiCebGU4ZdB7esmr8LBoyU5l2yxeFit04NbdnKxGFifY65A5Bqjv8ystxAVfPt0wqNSoat_P8T0i_O6rUDhAO4jCkyY/s320/2018-04-24+22.55.56.jpg" width="240" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">写真2</td></tr>
</tbody></table>
<div>
<br /></div>
<div>
フォークをボトルの上の方に伸ばす(写真3)。沈めると平らになる(写真4)。フォークを上の方に移動すると、前の方がさらに沈む。手元には割り箸(比重0.4~0.7)とフォーク(比重7.7~7.9)しかなかったので、人間の手の密度に近い物質で比較することができないが、重いものを前に移動するほど重心が前に移動し、その結果受ける浮力の分布が変わることはわかる。</div>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgxxjU9W464_Zwv9nOKYPoJUVQ0xo0UGuWAYPFG0NU81WsYYbdNTfElBWVG41YufJKdiXoWWy0fr3qShCBYZhzjfixZp00hBFnYSfz-aYzdx48ahr2hkVAewu0-e4KY16vBDfBMdIazoYA/s1600/2018-04-24+22.56.20.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgxxjU9W464_Zwv9nOKYPoJUVQ0xo0UGuWAYPFG0NU81WsYYbdNTfElBWVG41YufJKdiXoWWy0fr3qShCBYZhzjfixZp00hBFnYSfz-aYzdx48ahr2hkVAewu0-e4KY16vBDfBMdIazoYA/s320/2018-04-24+22.56.20.jpg" width="240" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">写真3</td></tr>
</tbody></table>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhg7puw9x7NMCStRjQ-KfhCKfS0tYaN48dPzNjzp09dTmT1H7AlA0onopshKf0tYAy3X37QxTfjh_Ys5-qK0GLxmK_IP7yzA4Xjd7MdwI_iNIDHgzC9rnue8Xm2Lvv7n7hDWOJJ6GKlunQ/s1600/2018-04-24+22.56.42.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhg7puw9x7NMCStRjQ-KfhCKfS0tYaN48dPzNjzp09dTmT1H7AlA0onopshKf0tYAy3X37QxTfjh_Ys5-qK0GLxmK_IP7yzA4Xjd7MdwI_iNIDHgzC9rnue8Xm2Lvv7n7hDWOJJ6GKlunQ/s320/2018-04-24+22.56.42.jpg" width="240" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">写真4</td></tr>
</tbody></table>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
次にこのボトルを押してみる(写真5)。静止した状態で押すと押す前よりも位置が上になるが、その後押す前の位置に落ち着く。前に動かしながら手を放すと、後が浮き上がってから、その後押す前の位置(前後のバランス)に落ち着く(写真6)。</div>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhHwgPrFQSGTo1X8lB49mzCXiZEbOC4r4OFfw1hrI63P2K7QVtSnu505zPdMtEskp4urUopFIPMW_J8opYJeXoRfKH4OYZq-eLlpUUOkDNtbaiCb4-wrbasoRCk5quW-pLQ1Vhi03rshDA/s1600/2018-04-24+22.57.27.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhHwgPrFQSGTo1X8lB49mzCXiZEbOC4r4OFfw1hrI63P2K7QVtSnu505zPdMtEskp4urUopFIPMW_J8opYJeXoRfKH4OYZq-eLlpUUOkDNtbaiCb4-wrbasoRCk5quW-pLQ1Vhi03rshDA/s320/2018-04-24+22.57.27.jpg" width="240" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">写真5</td></tr>
</tbody></table>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgYAF8ymhR4LsC9mHf5s0gaU_wWmN2korBSts6AxJDgrg-SHcfyZqFr4Yuayr7CR8VCFUcLIVFWA9NMyR9VQRxWCoVQSNG54RcB8bzFS5peCEWsmBDKsDtHvACJX6QIB_qDq8xftKoF48Y/s1600/2018-04-24+22.57.54.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgYAF8ymhR4LsC9mHf5s0gaU_wWmN2korBSts6AxJDgrg-SHcfyZqFr4Yuayr7CR8VCFUcLIVFWA9NMyR9VQRxWCoVQSNG54RcB8bzFS5peCEWsmBDKsDtHvACJX6QIB_qDq8xftKoF48Y/s320/2018-04-24+22.57.54.jpg" width="240" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">写真6</td></tr>
</tbody></table>
<div>
根拠がないのだが、おそらく、</div>
<div>
<ul>
<li>手を放した場所で水が押し返す</li>
<li>ボトルは前に移動しているので、ボトルの下部が水に押し返される</li>
<li>その結果前が沈んで後が浮いた状態になる</li>
</ul>
<div>
これを人間で試しても全員が同じように足が浮く。最初に床を蹴っているため足が上に来るという理由もあるだろうが、それを強化しているのが浮力であると考えられる。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
上記の実験やお客様を対象にした結果から、</div>
<div>
<b><span style="color: red;">水を前向きに押し続けることで水がからだを前向きに押してくれる</span></b></div>
<div>
ということがわかった。</div>
<div>
これを「水に乗る」と定義する。</div>
<div>
この技術を使えているアダルトスイマーは、残念ながら非常に少ない。</div>
<div>
しかし競泳の選手は全員この技術を使っているのである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-86267963497685394212018-04-24T16:25:00.000-07:002018-04-24T16:25:31.340-07:00[NMP]神経動作プログラミングとは運動学習メソッドとしてNMP(Neural Motion Programming)を確立するため、考えがまとまった部分から文字化することにした。<br />
<br />
<h4>
○最小運動単位</h4>
運動における全ての姿勢や動作は脳が指令を出す。<br />
a) からだのどの部位が<br />
b) どのタイミングで<br />
c1) どのような形にするのか(姿勢)<br />
c2) どのような動きにするのか(動作)<br />
これが最小運動単位になる。<br />
一つの姿勢や動作は、この最小運動単位を複数組み合わせることで実施される。<br />
<br />
<h4>
○インプットによる条件判断</h4>
<div>
運動には、環境や状況に応じて動きを変化させる場合がある。例えば、</div>
<div>
<ul>
<li>相手の動きに合わせて自分の動きを変える(武道、格闘技など)</li>
<li>物体の動きに合わせて自分の動きを変える(球技全般)</li>
<li>物体が置かれた環境などに合わせて自分の動きを変える(ゴルフ、ボウリング)</li>
<li>環境に合わせて自分の動きを変える(水泳)</li>
</ul>
<div>
これらは主に視覚により情報を入手する。水泳は触覚や平衡感覚など他の知覚を使用する点でユニークである。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
これら運動を変えるための情報を「インプット」と定義する。球技では役割が変わるとインプットの種類も変わってくる(例:ピッチャーとバッターと野手)。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
得たい結果が得られるように動作を行うのが目的であり、この目的を達成するために必要最小限のインプットがあれば良い。インプットが多いほど条件判断が多くなり、得たい結果を素早く得ることができなくなる(と考えられる)。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<h4>
○動作をプログラムに見立てる=アルゴリズム化</h4>
</div>
<div>
誰でも短期間で運動できるようにするためには、</div>
<div>
・運動をできるだけ小さい単位に分解して、</div>
<div>
・必要なインプットと変えるべき条件を明確にして、</div>
<div>
・運動のステップを記憶しやすくする</div>
<div>
必要がある。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
そこで一連の動作をプログラムに見立てて、「アルゴリズム」と呼ぶ。</div>
<div>
アルゴリズムには複数の運動が存在し、インプットによる条件判断も含まれる。</div>
<div>
おおまかに分類すると、水泳には約20のアルゴリズムが存在する。</div>
<div>
これらを暗記して、からだ対して実行命令できるようになれば、誰でもラクにきれいに泳げるようになるのである。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
○組み込み関数の存在:運動神経の善し悪し</h4>
<div>
アルゴリズムの中の運動の一部は、これまでの人生経験において既知のものがあり、これらはステップを一つずつ追わなくても結果を得ることができる。</div>
<div>
これを「組み込み関数」と呼ぶ。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
運動神経の良い人とは、この組み込み関数を多く持っている人のことである。その人にとって新しいスポーツであっても、その動きを見ながら自分の組み込み関数を呼び出すことにより、見よう見まねでそこそこできるようになってしまう。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ただしこのような人は、組み込み関数を使っているので脳がどのように命令したかを意識していない。そこで人に教えるときには動作を示したり、擬態語(シュッとかバシッとか)や意味不明語(しっかり、きちんと、ちょっと、少し)を使ったりして説明しようとする。教わる方が組み込み関数を持っていればそれでも通じるが、組み込み関数を持っていない(運動神経の悪い人)にはちんぷんかんぷんになる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
子供の頃から水泳を習っていて、水泳について組み込み関数を多く持っている競泳あがりのコーチが、泳げない大人に対して教えづらいのはこれが理由である。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
○動作を「暗記する」必要性</h4>
<div>
レッスンでアルゴリズムができるようになっても、その後の自主練習でうまく行かないことがほとんどである。これはアルゴリズムを正しく行っていない(=バグがある)のが理由である。そしてアルゴリズムを正しく行えない最大の理由が「暗記できていない」からである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
からだを動かす以上脳がその手順を覚えなければならない。「からだが覚える」という表現があるが、これは意味をなさない。からだは勝手に動かないからである。正確には、「脳が手順を伝えなくても得たい結果が得られる」、すなわち組み込み関数にすることである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
一つのアルゴリズム全体が組み込み関数となるためには、1万回の動作が必要と言われている(1万時間とも言われる)。水泳の主な動き全て(20アルゴリズム)が意識しないでできるようになるには、20万回の動作が必要になるのだろう。25m20ストロークなら25万m=250キロ=200日(1回1.25キロとして)と大したことはない。朝晩に素振りをすればその半分で済む。ポイントはアルゴリズムを暗記することを目的にして練習することである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<br />Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-57227071004689359332018-04-08T17:28:00.003-07:002018-04-08T17:28:41.374-07:00実録レッスン:ラクに滑るように泳ぐには短時間で水泳がどこまで上達できるのか。<br />
新しいメソッドの検証の場としてレッスンを始めた。<br />
<br />
<h3>
○お客様:Kさん(52歳)</h3>
ー6ストロークしか泳げない(からだが沈むため)。<br />
ーTIレッスン受講歴:なし<br />
ーDVDなどの教材の購入:なし<br />
ードリルの練習:なし<br />
<br />
からだが沈むので、泳ぎ続けることができない。<br />
フィットネスクラブの成人レッスンに参加したことはあるが、コーチから「腹圧をかけろ」と言われたものの何をすればよいかわからなかった。<br />
トライアスロンの大会に参加登録をしたので、1カ月で1500m泳げるようにならないといけない。<br />
YouTubeのビデオを見て、これだと思って申し込んだ。<br />
<br />
<h4>
過去のスポーツ経歴</h4>
・剣道:小学校および中学校<br />
<div>
・空手:高校</div>
<div>
・ゴルフ:成人になってから少々</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
○レッスンのアプローチ</h3>
<div>
Kさんのスポーツ経歴より、以下についての理解は深いと判断した。</div>
<div>
<ul>
<li>重心移動</li>
<li>素早い動作による加速</li>
<li>支えになる場所と動かす場所の区別</li>
<li>てこの利用</li>
<li>相手の動きに合わせて自分を動かす</li>
</ul>
<div>
そこで、以下のような点をまず理解してもらった。</div>
</div>
<div>
<ol>
<li>水泳こそ重心移動が必要であること</li>
<li>力ではなく加速であること</li>
<li>からだの使い方はどこに指示するかで動かし方が変わること</li>
<li>エネルギー消費が減れば苦しくなくなること</li>
</ol>
<div>
そのうえで、上記の点を阻害する以下の言葉を脳から削除してもらった。</div>
</div>
<div>
<ul>
<li>浮く</li>
<li>かく</li>
<li>蹴る</li>
<li>運ぶ</li>
<li>伸びる</li>
</ul>
<div>
この段階で新しい技術を吸収できる素地が整う。</div>
</div>
<div>
次に技術をドリルで身につける。それぞれの技術は動詞でラベル付けするので、動作全体を覚えるのに役立つ。</div>
<div>
<ul>
<li>委ねる:からだのできるだけ多くの面積を使って水を押し、重心を移動する。</li>
<li>跳ねる:ひざをゆるめ、ひざの裏を素早く伸ばして加速する。</li>
<li>乗る:初速を加えた後に、上半身で水を押し続けることで下半身を上げる。</li>
<li>滑る:前後左右がバランスした姿勢で水を押すことで、減速を抑えて前に移動する。</li>
<li>合わせる:手と足、左右の手の動作のタイミングを合わせる。</li>
</ul>
<div>
<br /></div>
</div>
<h4>
過去の運動経歴が役に立つ</h4>
<div>
これまでの指導経験により、どのようなスポーツであれその経験は水泳に役立つことがわかった。</div>
<div>
<ul>
<li>からだの動かし方</li>
<li>重心の捉え方</li>
<li>感覚・知覚</li>
</ul>
<div>
こちらにそのスポーツの経験が全くなくても、一般的な知識から「そのスポーツのこの動きはこのようなことをしていますね?」と問い掛けると、ほぼ正解であった。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
結局人間がやる運動である以上、人間がやれる範囲でやれることをやっているのである。</div>
<div>
従って水泳固有の視点(重力、座標、支え)さえ理解できれば難しいものではないことがわかる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<h3>
○レッスンの成果</h3>
</div>
<div>
15分のドライランド・リハーサルと45分のレッスンを1つのセットとして、休憩をはさんで2セット行った。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
6ストローク泳いでも沈まなくなり、息継ぎなしで12ストロークまで泳げるようになった。またスピードもほぼ倍に速くなった。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
大会まで日が浅いため、確実に呼吸ができる技術と、方向確認する技術を次の習得目標とした。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<a href="https://youtu.be/SiMHbjfR33U">https://youtu.be/SiMHbjfR33U</a></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-11052094293923815372018-03-08T05:36:00.002-08:002018-03-08T05:38:33.051-08:00道具箱を使った効果的な練習(見本ビデオ付き)美しいクロール ワークショップ(美クロ)を先週実施した。<br />
今回は尖ったテーマばかりだったので、お客様にとっては新鮮であったと同時に、これまでのやり方とは異なるやり方だったので困惑される場合もあった。<br />
<br />
例えば斜め姿勢では、これまで「伸ばした手に体重を乗せる」と教えている。お客様にとっても慣れれば側に体重をかけることは心地良くなる。ただ一方では回転のしすぎ(オーバーローテーション)や足の開きを招き、修正が難しい。<br />
<br />
そこで美クロワークショップでは「胸の中心で水を押しながら斜め姿勢を作る」という新しい概念を取り入れた。中央に体重をかけながら斜め姿勢ができるのか?については、無意識に側を作ることができるカイゼンレベルのスイマーであれば可能である。この概念がわかると、力の方向が下から前に変わるので、格段に滑るようになる。<br />
<br />
この他リカバリーの軌跡や水中の手の助走など、これまで学んだことをゼロベースで次々と見直すことは、心地よさから抜け出して新たな技術に挑戦するうえで欠かせない。今後も美クロは尖り続けるワークショップにしたい。<br />
<br />
<h4>
クロール泳ぐ前の3秒のリハーサルで泳ぎが変わる</h4>
<div>
「意識をして泳ぐ」ことを勧めているが、実はそんなにカンタンではない。</div>
<div>
実際には「意識をして泳ぎを変える」ぐらいにしないと、フィードバックが得られないので修正できたかどうか確認できない。そして泳ぎを変えるためには、意識だけでは足らないのである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
そこで効果的なのが、泳ぐ直前に動作を練習することである。意識をして動作したときに感じられることを予め練習で身につけておき、それがクロールで再現できるように泳ぐのである。動作の所要時間は3秒~5秒と短いが、これまでのレッスンでは非常に高い効果が得られている。これを道具箱と呼んでいる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
例えば「レーザービーム」という道具がある。頭頂部が水面すれすれに来るように泳ぐことで、バランスをカイゼンして姿勢を安定させる目的で使う。</div>
<div>
<a href="https://sproutvideo.com/videos/709bd0b4131be0c7f8">道具箱:レーザービーム</a></div>
<div>
<br /></div>
<div>
また「入水する感触」という道具は、静かな入水のために必要な感覚である。これをグループレッスンで行うと、驚くほどみなさんの泳ぎが静かに、なめらかになる。</div>
<div>
<a href="https://sproutvideo.com/videos/1c9bd0b4131be3cb94">道具箱:入水の感触</a></div>
<div>
<br /></div>
<div>
道具箱講習会は非定期で開催しているが、4月の講習会では美しく速く泳ぐために少し尖った道具を用意する。</div>
<div>
DVDでは紹介していない新しい道具なので、切れ味を楽しんで頂きたい。<br />
<br />
また大阪のスピードアップ実践ワークショップでも、速く泳ぐための道具を徹底的に紹介してすぐにスピードアップできるように準備している。どのように効果が出るかが楽しみである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<br />Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-14016263544242081432018-02-21T22:17:00.001-08:002018-02-21T22:17:31.791-08:00力の入れどころを決める<h2>
スイム 4000yds</h2>
ここしばらく最高気温が17度を超えたので、もう春かと思っていたらいきなり10度以下の日が続く。更衣室からプールサイドに移動するまでにとても冷える。それでも水温は26度あるのでとても暖かく感じる。<br />
<br />
基本構成はしばらくの間<br />
500のフォーミング<br />
2000のテンポピラミッド(10×200)<br />
1500のペース練習<br />
としている。<br />
<br />
このうちペース練習は、以下のペースを使い分けている。<br />
22秒:このペースで1650を泳ぎ続けることが現在の目標<br />
21秒:このペースで1650を泳ぎ続けることがこのシーズンの目標<br />
20秒:最終目標<br />
22秒で泳ぐ長さは最短400まで延ばしている。<br />
21秒で泳ぐ長さは現在200である。<br />
20秒で泳ぐ長さは現在100である。<br />
<h3>
テンポピラミッド 10×200</h3>
<div>
テンポに合わせて泳ぐだけではスピードアップ練習にならない。</div>
<div>
ストローク数を減らすために、どこに力を入れればよいかを決めて泳ぐ。</div>
<h4>
力を入れるというはどういうことか</h4>
<div>
水泳は力を入れる/抜くというコントラストが見た目にはっきりしない。</div>
<div>
ビデオで見てもよくわからないので、真似しようがない。</div>
<div>
そのため手をゆるめたまま水中で動かしている人が非常に多い。</div>
<div>
しかしスピードを上げるためには力を使わないとならない。</div>
<div>
どのように力を入れるのかがポイントになる。</div>
<div>
力の入れ方は3つに分けられる。</div>
<div>
<ul>
<li>曲げる</li>
<li>伸ばす</li>
<li>形を維持する</li>
</ul>
<div>
曲げるときには内側の筋肉を意識する。</div>
</div>
<div>
伸ばすときには外側の筋肉を意識する。</div>
<div>
形を維持するときには受ける力(主に水の抵抗)に合わせて使う筋肉を決める。</div>
<div>
具体的には各動作において主動筋と拮抗筋が何かを理解して、使う側を締めて使わない方を緩めることで共に緊張する共縮を防ぐことが必要である。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
4種類の力の入れ方</h4>
<div>
今回は以下のように4種類の力を入れ方を決めて、50ずつで力の入れ方を変えて200を泳いだ。</div>
<div>
<ol>
<li>入水する手を伸ばす:上腕三頭筋を縮める</li>
<li>キャッチとプル:手のひらを手前に向けるために前腕屈筋群を使う</li>
<li>プッシュ:主に前腕の筋肉を使って肘を曲げた形を維持したまま、広背筋を使って手を後に送る</li>
<li>フィニッシュ:上腕三頭筋を縮める</li>
</ol>
<div>
意識する筋肉を変えながら最も良い結果(同じテンポでストローク数が減る)が得られたのが上記の筋肉の使い方である。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
同じピラミッド10本でも、前日に比べて200あたり4~6秒短縮することができた。</div>
<div>
<br /></div>
</div>
<div>
<h3>
ペース練習 2×400+2×200+2×100</h3>
</div>
<div>
ペース練習でもピラミッド練習と同様に力の入れどころ=筋肉の使い方=筋肉のメリハリのつけ方を変えて行った。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
貯金の割合を同じにしたためタイム自体は変わらなかったが、泳いでいてメリハリがつけやすいこと、メリハリをつけると若干ラクに貯金できることがわかった。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
どの筋肉をどのタイミングでどのようにONにするかを今後も磨いて、スピードアップのカリキュラムに導入する。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-60617398548174143772018-02-03T15:59:00.000-08:002018-02-05T17:59:28.781-08:00美しいクロールの技術テーマ美クロワークショップまであと1カ月となったので、テーマを固めることにした。<br />
過去4カ月間のプライベートワークショップや、夢の島で行った練習会のビデオ分析を通じて、次のような技術テーマを定めた。<br />
<br />
<h3>
1.水を押す技術</h3>
<div>
滑っているように見えるか、見えないかの差は水が押せているかどうかであることがわかった。大人になってから水泳を始めた人で、水を正しく押せている割合は1割以下である。</div>
<div>
水を押すことで、水がからだを押し返してくれる。前に進みながら水を押すことで、水がからだを前に運んでくれるのである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
プライベートワークショップでは、正しい水の押し方を教えると、全員が「水がからだを運ぶ感覚」をつかむことに成功している。伸ばす手の側ではなくからだの中央に体重をかけることで、斜め姿勢がより安定して水がからだを運ぶ感覚も得られるようになる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ポイントは「どこで」「どのように」水を押すかである。押すという能動的な行動がないと、水も押し返してくれない。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
2.リカバリーの軌跡</h3>
<div>
肩の可動域を越えて手を動かしていると、上腕が水面から45度に達したときに上腕がロックされて、その後は前腕だけ動く。そして手のひらが肩の横を通り過ぎる頃に上腕が動くようになるが、肘の角度は広がって入水の角度は小さくなり、きれいな手の動きには見えない。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
このときに肘を常に動かそうとしても問題は解決しない。肘は上腕がロックすることを知らないためである。上腕が常に動く美しいリカバリーにするためには、筋肉の命令場所を根本的に変える必要がある。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
さらに「一点出水」「一点入水」をするためにコントロール力を高める。</div>
<div>
<br />
<h3>
3.水中の手のアンカリング</h3>
ヒトが陸上で前に進むためには、<br />
<br />
<ol>
<li>前傾して重心を前に移動して</li>
<li>片方の足に体重をかけることで得られる地面からの力を使って<br />(てこの支点と力点に相当)</li>
<li>反対の足を前に出す</li>
</ol>
<div>
という動作を行っている。このうち1は自重を使い、2は地面の摩擦を使っている。</div>
<div>
陸上では無意識に行っているこの動きは、次のような理由で水中に適用することが難しい。</div>
<div>
<ol>
<li>水中では体重が10分の1になり、しかも横になっているので前傾動作で重心が前に移動できない。</li>
<li>足が地面から得られる摩擦力に比べて、水中で手を動かすことにより得られる抵抗は非常に小さい。</li>
</ol>
<div>
そこで技術を使って、歩くときの両足と同じ役割を泳ぐときの両手に適用させる。</div>
<div>
水中の手をてこにして、入水する手を前に伸ばしてからだを前に滑らせることをアンカリングと呼ぶ。アンカリングするためには、</div>
<div>
<ol>
<li>重心が前に移動していること</li>
<li>水中の手が作り出す抵抗が大きいこと</li>
</ol>
<div>
が条件となる。この条件を満たすために「水上の手による重心移動」「水中の手の助走」「水中の手に体重を乗せる」技術を磨く。</div>
</div>
</div>
<br />
<br /></div>
<h3>
4.水上の体面積の増加</h3>
<div>
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhyBLcMAviqWkycVeZp6My4mpBV3ITm4qwRJNR8Rcuc0wT4tG3SjkvdGOWF9iSSSKUOJ0dbyS2I77m3F4mnbRMFhLY9SUaYN0UpLU8LXKbgY7Ue3t_sJ7k0MBYk0Yj2wy1jeRLWsoU9rnw/s1600/20170905_131522_006.jpg" imageanchor="1" style="clear: right; float: right; margin-bottom: 1em; margin-left: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhyBLcMAviqWkycVeZp6My4mpBV3ITm4qwRJNR8Rcuc0wT4tG3SjkvdGOWF9iSSSKUOJ0dbyS2I77m3F4mnbRMFhLY9SUaYN0UpLU8LXKbgY7Ue3t_sJ7k0MBYk0Yj2wy1jeRLWsoU9rnw/s320/20170905_131522_006.jpg" width="320" /></a>美しく見えるためには、入水直前において水上に露出している面積を最大にする必要がある。右の写真では、首の下から肋骨の終わりにかけて水上に出ている。</div>
<div>
</div>
<div>
最初の技術はバウウェイブ(舳先波)で水面を下げること、次の技術は水中の手で水を押さえることと肩のひねりである。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
5.レバレッジキック</h3>
<div>
通常のツービートキックでは、(1)足のスナップで水を押して、(2)それをてこにして腰が回り、(3)腰が回ることで背中に捻りが入り、(4)背中の捻りを使って手を素早く入水して伸ばすという流れになっている。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
美クロレベルのツービートキックでは、(1)足で水をひっかけて、(2)それをてこにして入水した手をさらに伸ばす、としてからだの回転を取り除いている。こうすることで足を伸ばしておく時間を延ばして、より少ない力で多くの推進力を得るレバレッジキックに転換できる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
レバレッジキックができるようになるためには通常のツービートキックができていることが前提であるが、つられ足や割り込み足で問題のあった人でも一気に問題が解決できる場合もあるので、グループレッスンで取り入れてみる。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
6.力の入れどころ</h3>
<div>
十分な加速が得られない全ての人に共通する原因は、力の入れどころがわかっていないことである。リラックスしているだけでは加速できない。次のフェーズに分けて力の入れどころについて理解し、実践できるようにする。</div>
<div>
・入水した肘を伸ばす</div>
<div>
・水中で水をひっかける</div>
<div>
・水中で水を押す</div>
<div>
<br /></div>
<div>
なお「力を入れる」行為については、水が終動負荷型(動作が長くなるほど負荷が上がる)の運動であることに注意したうえで、</div>
<div>
「筋肉の緊張と弛緩」</div>
<div>
「主動筋と拮抗筋」</div>
<div>
を理解し実際に動かせるようになる必要がある。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
以上の技術ポイントについて、お客様のレベルに合わせながら最適な技術が身につけられるようにカリキュラムをデザインする。</div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-90240934922003461612018-01-27T20:43:00.002-08:002018-01-27T20:43:31.872-08:00劣化の度合いをテストする<h2>
スイム 3500yds</h2>
12月上旬から1月中旬の日本滞在中(+グアム、シンガポール)はレッスンやら旅行やらでほとんど練習ができなかった。米国に戻ってからも気温12度の中では泳ぐ意欲がわかなかったが、さすがにこれはいけないと思い泳ぎ始めたのは先週からである。<br />
<br />
先月まではストロークカウントによる加速を上げる練習が中心であった。今月よりテンポトレーナープロを導入して、テンポコントロールとペース練習を取り入れている。<br />
<br />
<h3>
○テンポトレーナーを使ったスピードアップ練習の構成</h3>
<div>
基本的には、</div>
<div>
<ol>
<li>フォーム中心の500yds</li>
<li>テンポピラミッド5×200、1.15秒-1.30秒-1.00秒@0.05秒増加</li>
<li>ペース練習</li>
</ol>
<div>
である。テンポピラミッドではストローク数を数え(16)、テンポが遅くなる局面ではストローク数を2減らし(14)、テンポを戻す局面ではストローク数を1減らし(15)、テンポをさらに上げる局面でストローク数の増加を2に抑える(18)。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ペース練習については、ペースの設定が重要である。</div>
<div>
今年の予定は7月までに自己ベストペース(25yd21秒)で泳ぐ。</div>
<div>
このためには、</div>
<div>
・最初のテスト:自己ベストペースの10%増し(23秒)で1650ydsを泳ぐ</div>
<div>
・次のテスト:自己ベストペースの5%増し(22秒)で1650ydsを泳ぐ</div>
<div>
・最後のテスト:自己ベストペースで(21秒)で1650ydsを泳ぐ</div>
<div>
をクリアする必要がある。</div>
<div>
距離を泳ぐことは問題ないので、近々受けるテストのペースよりも一段階速いペースで100や200のセットを練習する。そうすれば一段階落として完泳することもできる。</div>
<div>
それが難しいのであれば、近々受けるテストのペースで200よりも長い距離を泳ぐことで、テストの準備を行う。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
○1650ydsタイムトライアル(ペース23秒)</h3>
<div>
ウォームアップやテンポ練習なしにいきなり泳ぎ始めて1650ydsのタイムを測った。</div>
<div>
ペースはベストペースより10%遅い23秒である。</div>
<div>
<div>
フォーカルポイントは以下のように設定して100毎にローテーションした。</div>
<div>
<ol>
<li>ストローク数を減らす(15-16にする)</li>
<li>入水場所と肘の自由落下</li>
<li>キャッチと入水てこ</li>
<li>プッシュの角度</li>
<li>フィニッシュと体幹てこ</li>
</ol>
</div>
</div>
<div>
結果は25分16秒で、ペース23秒を維持することができた。</div>
<div>
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjCp_iZKlrJVNGZ2cziA05qnxY5_x3FJo1I8_oM2l6xqMtnG0tSrHIjxxpcPbWRaZkYwwZ61WSJIYDcGVW1kM83kOzWIdPGIBSQi4CIQ2-VxUCNNKdM0d0cXy-YYZt8TGioSLx4Jpnkcp4/s1600/20180127.gif" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="289" data-original-width="481" height="192" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjCp_iZKlrJVNGZ2cziA05qnxY5_x3FJo1I8_oM2l6xqMtnG0tSrHIjxxpcPbWRaZkYwwZ61WSJIYDcGVW1kM83kOzWIdPGIBSQi4CIQ2-VxUCNNKdM0d0cXy-YYZt8TGioSLx4Jpnkcp4/s320/20180127.gif" width="320" /></a></div>
<div>
<br /></div>
<div>
グラフを見ると、最初のラップでもたついているがこれはスタートしてから水中に入って泳ぎ始めたためである。また1100yds付近のもたつきはキャップを直していたためである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
最初の4ラップは借金状態(壁に着く前にビープ音が聞こえる)であった。2回目以降は23秒以内で泳いでいるので、1回目の借金を返すので4ラップかかったことになる。それ以降はキャップを直していたときも含めて貯金を維持することができた。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ただし壁を蹴ってひとかきしてからビープ音が聞こえていたはずだが、実際には23秒まで0.2秒程度の貯金のラップが多かった。どおりで貯金が貯まらなかったわけである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
フォーカルポイントによるタイムの違いはほとんどなかった。ストローク数を減らすときにはゆっくり泳いで力の入れ処を強調したが、タイムは遅くならなかった。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
これで初回のテストをパスしたので、しばらくは22秒7割、21秒3割でペース練習を行い、21秒の割合を増やす。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<div>
<br /></div>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-35685588920614587142017-12-07T22:21:00.003-08:002017-12-07T22:21:45.239-08:00げんこつスイムを試す<h3>
スイム 3000yds</h3>
最近気温が15度を下回るようになり、寒くなってきた。<br />
泳ぎ始めではTシャツを着たままプールサイドまで行って、脱ぐのをぎりぎりまで遅らせるようになり、泳ぎ終わったら注意されるぎりぎりの急ぎ足で更衣室に向かう。<br />
来年はサンフランシスコ湾で10km泳ぐこともターゲットにしているので、冬の間できるだけ外で泳いで寒さ慣れする必要がある。<br />
気温が10度を切ると、温水プールは湯気が立ってくる。1月に米国に戻るころにはそうなっているだろう。<br />
<br />
<h3>
○げんこつスイム 100+100+200</h3>
隣の人がパドルを使って泳いでいるのを見て、フィストグラブを思い出した。<br />
フィストグラブは指のないゴム手袋である。手のひらで水を押すことができないので、前腕を使って水を押したり、水をかく以外の推進力を絞り出すことで、グラブを外したときに見違えるように進むことができる。<br />
残念ながらフィストグラブは10年以上前に販売終了したので、代わりにげんこつスイムを行った。<br />
<br />
<ul>
<li>最初のラップはげんこつ(親指を隠す)で泳ぐ</li>
<li>次のラップは普通に泳ぐ</li>
<li>次のラップは1本指で泳ぐ</li>
<li>最後のラップは普通に泳ぐ</li>
</ul>
<div>
げんこつで泳ぐと、手が空回りして悲しくなる。指の第2関節より先の面積を失うだけで、水が手に当たる感覚がこれだけ違うのかと驚く。</div>
<div>
次に手を広げると、水中の手の安定感が格段に向上する。</div>
<div>
1本指で泳ぐと、手の動線を繊細に感じることができる。動線をより長くすることで、指が水を押さえる感じが得られるだけでなく、手を広げたときに水をより長い時間押すことができる。</div>
<div>
<span style="color: #222222; font-family: Arial, Tahoma, Helvetica, FreeSans, sans-serif;"><br /></span></div>
<h3>
<span style="background-color: white; color: #222222; font-family: Arial, Tahoma, Helvetica, FreeSans, sans-serif;">○ストロークピラミッド:10×200yds</span></h3>
<br />
<div>
ストローク数を維持する距離をこれまでの倍にする。</div>
<div>
結果は以下の通りで、ピラミッド後半の14/15ストロークで最初の目標ペース(ベストペースの8%落ち)である1分30秒を達成している。</div>
<div>
また16/17でベストペース1分24秒を達成しているが、これは200で精一杯であった。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<style type="text/css"><!--td {border: 1px solid #ccc;}br {mso-data-placement:same-cell;}--></style><table border="1" cellpadding="0" cellspacing="0" dir="ltr" style="border-collapse: collapse; border: none; font-family: arial,sans,sans-serif; font-size: 10pt; table-layout: fixed; width: 0px;" xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><colgroup><col width="100"></col><col width="100"></col><col width="100"></col></colgroup><tbody>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"ストローク数"}" style="border-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: right; vertical-align: middle;">ストローク数</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"200yds"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); border-top-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">200yds</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"ペース"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); border-top-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">ペース</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"15/16"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">15/16</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"3:17.6"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">3:17.6</td><td data-sheets-numberformat="{"1":6,"2":"h:mm","3":1}" data-sheets-value="{"1":3,"3":0.06875}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:39</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"14/15"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">14/15</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"3:16.7"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">3:16.7</td><td data-sheets-numberformat="{"1":6,"2":"h:mm","3":1}" data-sheets-value="{"1":3,"3":0.06805555555555555}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:38</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"13/14"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">13/14</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"3:15.3"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">3:15.3</td><td data-sheets-numberformat="{"1":6,"2":"h:mm","3":1}" data-sheets-value="{"1":3,"3":0.06805555555555555}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:38</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"12/13","6":1}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">12/13</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"3:14.3"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">3:14.3</td><td data-sheets-numberformat="{"1":6,"2":"h:mm","3":1}" data-sheets-value="{"1":3,"3":0.06736111111111111}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:37</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"11/12","6":1}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">11/12</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"3:12.0"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">3:12.0</td><td data-sheets-numberformat="{"1":6,"2":"h:mm","3":1}" data-sheets-value="{"1":3,"3":0.06666666666666667}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:36</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"12/13","6":1}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">12/13</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"3:10.9"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">3:10.9</td><td data-sheets-numberformat="{"1":6,"2":"h:mm","3":1}" data-sheets-value="{"1":3,"3":0.06597222222222222}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:35</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"13/14"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">13/14</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"3:05.5"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">3:05.5</td><td data-sheets-numberformat="{"1":6,"2":"h:mm","3":1}" data-sheets-value="{"1":3,"3":0.06458333333333334}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:33</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"14/15"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">14/15</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"3:00.3"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">3:00.3</td><td data-sheets-numberformat="{"1":6,"2":"h:mm","3":1}" data-sheets-value="{"1":3,"3":0.0625}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:30</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"15/16"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">15/16</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"2:56.1"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">2:56.1</td><td data-sheets-numberformat="{"1":6,"2":"h:mm","3":1}" data-sheets-value="{"1":3,"3":0.06111111111111111}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:28</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"16/17","6":1}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">16/17</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"2:47.7"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">2:47.7</td><td data-sheets-numberformat="{"1":6,"2":"h:mm","3":1}" data-sheets-value="{"1":3,"3":0.058333333333333334}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:24</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<div>
最小ストロークである11/12を折り返してからは、毎回4秒近く速くなっている。</div>
<div>
また泳ぎ始めに比べて、最後の200は30秒速くなっている。</div>
<div>
ストローク数を単純に減らしても速くはならない。伸びる時間を増やしながら力を加えることで、「強いストローク」を作る必要がある。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
今後はストローク数を減らして増やすことで強い泳ぎを作ってから、より長い距離を泳ぐことにする。</div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-72484689000261021892017-12-05T21:37:00.001-08:002017-12-05T21:37:23.214-08:00力の入れどころを意識して18秒速く泳ぐ<h2>
スイム 3000yds</h2>
先週は各ラップのストローク数を同じにすることで、加速を意識することができた。<br />
今回はより自然な形でより長く泳げるようにする練習を行った。<br />
<br />
<h3>
○ストロークピラミッド:2×10×100yds</h3>
<div>
練習前に以下のペースについて再確認した。</div>
<div>
<ul>
<li>目標達成のためのペースは81秒(100yds、以下同)</li>
<li>ベストタイムのペースは83秒</li>
<li>当面はベストタイムより8%遅い90秒で劣化せず泳げるようにする</li>
</ul>
<div>
今回は100ydsのうち、2ラップ目以降のストローク数を1ラップ目+1とした。</div>
</div>
<div>
最初のセットのストローク数は15/16だったので、以降14/15、13/14、12/13、11/12</div>
<div>
、12/13、13/14、14/15、15/16、16/17まで行った。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
・水中で手を動かす速度とからだが前に進む速度を合わせる</h4>
<div>
隣で泳ぐ人達を水中で見ていると、からだが前に動く速度よりも水中の手の動きが速い。</div>
<div>
決して速く泳ごうとしているのではないのに、水中で手が素早く動いているのである。</div>
<div>
これを反面教師として、自分が前に進む速度と水中で手を後に動かす速度を一致させてみた。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
速度を合わせるためには、より多くの水を手に当てて、しかも集めた水を逃さないように後に押して抵抗を増やす必要がある。また増加する抵抗に負けずに水を押すためには、さらに力も必要になる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
このように手の動かし方と力を入れるタイミングを変えながら、手が後に動く速度とからだが前に進む速度を合わせる。ストローク数が小さくなるほど手が動く距離を延ばし、入れる力の量を増やす。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ストロークピラミッド20回の結果を以下に示す。最初の15/16ストロークよりも後の方が15.6秒速くなっている。また最後の16/17ストロークでは、最初よりも18秒速くなった。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<style type="text/css"><!--td {border: 1px solid #ccc;}br {mso-data-placement:same-cell;}--></style><table border="1" cellpadding="0" cellspacing="0" dir="ltr" style="border-collapse: collapse; border: none; font-family: arial,sans,sans-serif; font-size: 10pt; table-layout: fixed; width: 0px;" xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><colgroup><col width="100"></col><col width="100"></col><col width="100"></col></colgroup><tbody>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"ストローク数"}" style="border-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: right; vertical-align: middle;">ストローク数</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1回目"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); border-top-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1回目</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"2回目"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); border-top-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">2回目</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"15/16"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">15/16</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:37.6"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:37.6</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:36.7"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:36.7</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"14/15"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">14/15</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:34.9"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:34.9</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:35.4"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:35.4</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"13/14"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">13/14</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:38.3"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:38.3</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:36.0"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:36.0</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"12/13","6":1}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">12/13</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:36.4"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:36.4</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:36.8"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:36.8</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"11/12","6":1}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">11/12</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:37.2"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:37.2</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:35.4"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:35.4</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"12/13","6":1}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">12/13</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:33.2"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:33.2</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:32.9"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:32.9</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"13/14"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">13/14</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:27.8"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:27.8</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:27.1"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:27.1</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"14/15"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">14/15</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:26.1"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:26.1</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:26.5"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:26.5</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"15/16"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">15/16</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:24.2"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:24.2</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:22.0"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:22.0</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"16/17","6":1}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">16/17</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:20.6"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:20.6</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:19.3"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:19.3</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
次に200ydsを2回泳いだ。最初は15/16ストローク、2回目は14/15ストロークである。結果は88秒、89秒ペースであり、かなりラクに泳げた。ベストタイムの8%落ち(90秒)は14/15ストロークで泳げそうである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
このように一旦ストローク数を減らす練習を行うと、加速を上げ方、すなわち力の入れどころや水中の手の軌跡がわかってきて、その後ストローク数を増やすとそのままタイムアップにつながる。最初に泳ぐ15ストロークと、一旦減らしてから増やして泳ぐ15ストロークでは加速感が明らかに異なる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
先週と同様に200ydsのセットを行ってから、ストローク数一定で長距離を泳ぐことにする。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-52394487991229840942017-11-29T22:22:00.000-08:002017-11-29T22:23:56.733-08:00行きと帰りのストローク数を同じにして16秒短縮する<h2>
スイム 2600yds</h2>
来年の目標を長水路で1500m22分30秒(2015年のベストタイムより5.8%アップ)と定めた。今後はこの目標を達成するための練習ステップを記録する。<br />
<br />
<h3>
○ペースの計算と練習の方針</h3>
<div>
普段は25ヤードプールなので、1500m=1650ydsとなる。</div>
<div>
<ul>
<li>目標の100ydsペースは22.5×60÷1650×100=81.8秒(1分21秒8)</li>
<li>ベストタイムの100ydsペースは1371÷1650×100=83.2秒(1分23秒2)</li>
<li>目標ペースはベストペースより1.7%速い。</li>
</ul>
<div>
ベストタイムを出したときは毎日5000yds以上泳いでいた。そこで次のように組み立てることにした。</div>
</div>
<div>
<ol>
<li>ベストタイムを出すことを最初の目標とする。</li>
<li>つまり100ydsペースで83秒を16.5回維持できるようにする。</li>
<li>一方で劣化せずに確実に泳げるペースとして、ベストペースの8%落ち(6.7秒遅い)である89.9秒を設定する。</li>
<li>練習では、ベストペースの83秒と劣化しないペースの89.9秒の2つをキーとなるペースとして使う。</li>
<li>練習では、(1)劣化しないで完泳できるペースの引き上げと、(2)ベストペースで泳げる距離の延伸を同時に行う。</li>
<li>技術的な面では、(1)はリラックスした状態で加速を上げること、(2)は力の入れどころを絞り込んで持続力を上げることが必要になる。</li>
<li>練習はできるだけシンプルな内容にする。多くて3種類の練習にとどめる。</li>
</ol>
<h3>
○ストロークピラミッド:2×10×100yds</h3>
</div>
<div>
100ydsは25ヤードプールを2往復(4ラップ)する。最初のラップはプッシュオフによるグライドの距離が増えるので、ストローク数は少なくなる(逆に言えば2ラップ目以降はストローク数が増える)。</div>
<div>
2ラップ目以降のストローク数を最初のラップと同じにするためには、次のいずれかを行う必要がある。</div>
<div>
<ul>
<li>2ラップ目以降のテンポを遅くして、グライドして伸びる時間を増やす。</li>
<li>2ラップ目以降の加速を上げて、1ストロークで進む距離を延ばす。</li>
</ul>
<div>
ストローク数が減るほど速度が落ちるので、加速を上げる後者を狙う必要がある。道具として以下を使う。</div>
</div>
<div>
<ul>
<li>1ストロークたりともおろそかにせず、丁寧に動作を行う:入水、スイッチ動作、手を前に伸ばす動作、水中ストローク動作</li>
<li>入水てこ:入水動作とキャッチ&プルの連動</li>
<li>肘てこ:キャッチ&プルでより多くの水を手に当てる</li>
<li>体幹てこ:プッシュで体幹を使ってさらに遠くに水を押し出す</li>
</ul>
<div>
ピラミッドでは、最初のストローク数を15とした。以降14, 13, 12, 11まで4下げて、その後16まで上げた。それぞれ2回行った。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
結果は以下の通りである。ストローク数を減らす局面で得られた加速が、ストローク数を増やす局面において有効に使われていることがわかる。最初に比べて後の15ストロークでは16秒近く短縮している。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<style type="text/css"><!--td {border: 1px solid #ccc;}br {mso-data-placement:same-cell;}--></style><br />
<table border="1" cellpadding="0" cellspacing="0" dir="ltr" style="border-collapse: collapse; border: none; font-family: arial,sans,sans-serif; font-size: 10pt; table-layout: fixed; width: 0px;" xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><colgroup><col width="100"></col><col width="100"></col><col width="100"></col></colgroup><tbody>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"ストローク数"}" style="border-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: right; vertical-align: middle;">ストローク数</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1回目"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); border-top-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1回目</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"2回目"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); border-top-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">2回目</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":3,"3":15}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: right; vertical-align: middle;">15</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:39.6"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:39.6</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:37.2"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:37.2</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":3,"3":14}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: right; vertical-align: middle;">14</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:37.2"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:37.2</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:38.8"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:38.8</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":3,"3":13}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: right; vertical-align: middle;">13</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:38.3"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:38.3</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:38.6"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:38.6</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":3,"3":12}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: right; vertical-align: middle;">12</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:39.2"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:39.2</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:37.2"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:37.2</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":3,"3":11}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: right; vertical-align: middle;">11</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:38.4"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:38.4</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:37.1"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:37.1</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":3,"3":12}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: right; vertical-align: middle;">12</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:31.8"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:31.8</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:33.0"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:33.0</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":3,"3":13}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: right; vertical-align: middle;">13</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:28.5"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:28.5</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:29.1"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:29.1</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":3,"3":14}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: right; vertical-align: middle;">14</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:28.3"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:28.3</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:27.4"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:27.4</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":3,"3":15}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: right; vertical-align: middle;">15</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:23.3"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:23.3</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:22.9"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:22.9</td></tr>
<tr style="height: 28px;"><td data-sheets-value="{"1":3,"3":16}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-left-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: right; vertical-align: middle;">16</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:22.4"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:22.4</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"1:19.0"}" style="border-bottom-color: rgb(0, 0, 0); border-right-color: rgb(0, 0, 0); overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: middle;">1:19.0</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<div>
<br /></div>
</div>
<div>
また今回の結果から、劣化しないペース1分30秒で泳ぐためには13~14ストロークで泳げばよいことがわかる。一方ベストペース1分23秒で泳ぐためには15~16ストロークで泳ぐことになる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
このように、ペースを保つための泳ぎを作るために、ストローク数を決めることはとても重要である。各回の泳ぎのタイムが計測できるのであれば、テンポ・トレーナーを使わなくてもペースの泳ぎが決められる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
今後は1回に泳ぐ距離を200ydsまで延ばして、ストローク数を維持して泳ぐための道具を身につける。そのうえで劣化しないペース、ベストペースの両方の泳ぎを作り上げる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<br />
<br />Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-65085746959040949802017-11-26T11:41:00.001-08:002017-11-26T11:41:15.033-08:00テンポ・トレーナーが使えないときのスピードアップ練習<h2>
スイム 2000yds</h2>
久しぶりの地元でのプール練習であったため、40分間の慣らし運転とした。<br />
先日千駄ヶ谷のプールでテンポ・トレーナーを使って練習していたら、終わり頃になって使用できないとライフガードが忠告してきた。1コースあたりのスイマーは多いし、あれはダメこれはダメと制約も多いし(練習メニューを置くこともできない)、日本のプールは実に練習しづらい環境であると実感した。<br />
<br />
今回はそのような環境でもスピードアップ練習するにはどうすればよいかを試すことにした。<br />
<br />
<h3>
○アップ 400yds</h3>
100ydsずつ意識を変える。<br />
<br />
<ol>
<li>ラップごとにリラックス感ー前のめり感ー安定感ーなめらか感を高める</li>
<li>入水の場所を頭頂部の横延長線上にする</li>
<li>キャッチとプルで肘てこを使う</li>
<li>プッシュで体幹てこを使う</li>
</ol>
<h3>
○ストロークピラミッド 18×50yds</h3>
<div>
最初にストローク数を数える:行き16(=n)帰り17</div>
<div>
次の回は同じストローク数で泳ぐ</div>
<div>
以降はn-1, n-2, n-3, n-4, n-3, n-2, n-1, nで2回ずつ泳ぐ</div>
<div>
帰りは行きの+1とする</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ストローク数を2減らすまでは伸びる時間を増やしてゆっくり泳ぐことで対応できる。</div>
<div>
さらに減らすためには、水中で動かす手の距離を延ばしたり、水を強く押すなどの加速の道具が必要になる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
最初の50ydsのタイム:50秒</div>
<div>
12ストローク(n-4)のときのタイム:52秒</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ここからストローク数を増やし始めるが、急激にタイムが3秒速くなり49秒となる。以降は毎回タイムが速くなり43秒で終えた。つまり最初と同じ16/17ストロークで泳ぎながら、50ydsで7秒速くなったのである。これが加速を上げる練習の効果である。</div>
<div>
<br /></div>
<br />
<h3>
○ストロークピラミッド 6×100yds</h3>
<div>
n-2/残りn-1, n-1/残りn, n/残りn+1でそれぞれ2回泳ぐ。つまり14ストローク/残り15ストロークで100を2回、15ストローク/残り16ストロークで100を2回、16ストローク/残り17ストロークで100を2回泳ぐ。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
14/15ストローク 1分32秒</div>
<div>
15/16ストローク 1分29秒</div>
<div>
16/17ストローク 1分24秒</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ストローク数の増加がタイムの短縮につながっていることから、空回りしていないことがわかる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
私の来年の目標は23分であり、目標ペースで100ydsを泳げたことになる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
以上より目標達成のためには最初のラップを16ストローク、以降のラップを17ストロークで泳ぎ、100ydsあたり1分24秒のペースで泳げばよいことがわかる。</div>
<div>
実際には6%の劣化を考慮する必要があり、そうなると15/16ストロークで1分24秒が維持できる泳ぎを作ることになる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
このようにテンポ・トレーナーがなくても目標を達成するための泳ぎを作ることができる。</div>
<div>
なおテンポ・トレーナーがあればペース練習ができるので、長距離における泳ぎの誤差が小さくて済む。この代替としてはインターバル練習を取り入れるのがよいかもしれない。</div>
<div>
今後自分で試すことにする。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
</div>
<br />
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-68658209095153431412017-11-17T15:30:00.003-08:002017-11-17T15:30:32.142-08:00水と仲良くしなければ美しく泳げない2<div>
<span>水と仲良くするとは、</span></div>
<div>
<span>・水から得られる反応を観察する。</span></div>
<div>
<span>・自分が得たい結果であったどうか判断する。</span></div>
<div>
<span>・得たい結果を得られるように姿勢や動作を修正する。</span></div>
<div>
<span>という一連の流れのことである。</span></div>
<div>
<span>これはコミュニケーションのまさに本質であり、「水と仲良くする」ことを言い換えれば「水とコミュニケーションする」「水と対話する」となる。</span></div>
<div>
<span><br /></span></div>
<h3>
<span>○水から得られる反応を観察する</span></h3>
<div>
<span>水泳は自分の姿や手足をほとんど見ることができないので、観察する対象が限定される。</span></div>
<div>
<span>しかしそれでも次のようなものが観察できる。</span></div>
<div>
<ul>
<li>水中の手(視覚):伸ばした手の形、入水する手との連動、キャッチとプル</li>
<li>水の表面(触覚):入水時の指先、頭頂部、かかとで感じる</li>
<li>しぶきや泡(視覚/触覚/聴覚):手足が水と接触したときに発生する</li>
<li>水面からの深さ(触覚):頭の位置、伸ばす手の位置、腰、足の位置を水の圧力で感じる</li>
<li>からだの表面で感じる水が押し返す力(触覚):体重を前にかけたとき、手で水を押すとき</li>
<li>座標系(主に平衡感覚):対水面、対進行方向、対垂直面</li>
<li>感覚:リラックス感、前のめり感、安定感、なめらか感、滑り感、加速感、水抱え感</li>
</ul>
</div>
<div>
<span><br /></span></div>
<div>
<span>水と仲良しになるためには、これら水から得られる反応を増やす必要がある。</span></div>
<div>
<span>これまでの指導経験によると、水と仲良しの人が得られる水からの情報量を10とすると、そうでない人が得られる情報量は2か3程度である。</span></div>
<div>
<span><br /></span></div>
<h3>
<span>○情報量を増やすためのカンタンなトレーニング</span></h3>
<h4>
<span>・鏡の前でドライランド・リハーサルを行う</span></h4>
<div>
<span>水と仲良しの人は、自分のからだからも情報を得ようと努力している。</span></div>
<div>
<span>鏡の前に立って素振りをしてもらうと、チェックすべき箇所を自分で決めて確認しながら素振りをしている。</span></div>
<div>
<span>水と仲良しでない人は、鏡の前に立っているのに鏡を見ないで素振りをする。</span></div>
<div>
<span>まずは姿勢が動作を正しく行っているかを確認する必要がある。</span></div>
<div>
<span><br /></span></div>
<h4>
<span>・浮いて進んでみる</span></h4>
<div>
<span>両手前グライドで、浮いて進んでみる。</span></div>
<div>
<span>浮いているというのは、水に上方向に押されていることだと感じる。</span></div>
<div>
<span>進んでいるというのは、水に前に押されていることだと感じる。</span></div>
<div>
<span>自分の力で浮いて進んでいるのではなく、水に浮かせてもらい、進ませてもらっていると感じる。</span></div>
<br />
<div>
<span>さらに進む力の元が、重力と自分の力を合わせたものであることがわかればさらに良い。</span></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-20753591852789221072017-11-13T03:33:00.003-08:002017-11-13T03:33:49.018-08:00食わず嫌いのインターバルトレーニング<h2>
スイム 30×100m 2分30秒サークル</h2>
キャンプが終わり、午前中はランとスイム、午後はゴルフでもしようかと思っていたら、お客様のMMさんよりインターバル練習100m30本の誘いを受けた。<br />
私は強烈なアンチインターバル派であり悩んだが、通常のインターバル練習を発展させるチャンスと思い参加することにした。<br />
<br />
<h3>
○水泳のインターバル練習とは</h3>
水泳でいうインターバル練習は、決めた時間でスタートすることを何本か繰り返す練習である。この決めた時間を「サークル」と呼ぶ。<br />
今回は他に参加される方のスピードを考慮して、100m2分30秒で30本泳ぐことにした。<br />
<br />
<h3>
○私がインターバル練習に反対する理由</h3>
<h4>
・前提となる心拍数の増加が水泳では見られない</h4>
インターバル練習の目的は、運動直後に心拍数が上がる特性を利用して、短い休憩時間で繰り返し運動することで持久力を増加させることである。<br />
ところが水泳において心拍数が逐次計測できるようになり、運動直後に心拍数は上昇しないことが明らかになった(グアムキャンプ参加者実測値に基づく)。<br />
つまりインターバル練習の前提が崩れているのである。<br />
<br />
<h4>
・速く泳ぐためのプロセスが提示されていない</h4>
スタート時間を固定することで何が起きるか。<br />
ー遅く泳ぐと休み時間が短くなる<br />
ー速く泳ぐと休み時間が長くなる<br />
この2つだけである。速く泳げば長く休めるという報酬はあるものの、具体的に速く泳ぐにはどうすればよいかというプロセスの提案はない。<br />
ややもすると「根性」とか「頑張る」とか再現不可能な非技術論になってしまう。<br />
<br />
<h4>
・運営者側の論理である</h4>
インターバル練習はグループスイムで多く導入されている。<br />
あるコーチは「この方が多くの人数を回せる」とまで言った。<br />
お客様に対して失礼ではないか。猿回しではない。<br />
多数のお客様でも個別のレベルを考慮しながら上達させられるようにするのが付加価値である。<br />
<br />
<h4>
・達成感がクセモノ</h4>
集団で行うことで、連帯感や一体感が生まれて頑張れるという意見がある。<br />
また達成感が味わえるという意見もある。<br />
結構なことである。それが速さに直結する明確な論理があれば。<br />
<div>
達成感は得られても、技術的には何一つ得るものがない。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
○テンポピラミッドを取り入れる</h3>
<div>
30本を単純に泳ぐだけでは意味がないので、10×3として10段階のテンポピラミッドをインターバル練習に取り入れた。</div>
<div>
最初はテンポ1.15秒でスタートして、3本泳いだらテンポを0.05秒遅くする。1.30秒で3本泳いだら今度は0.05秒速くして、テンポ1.00秒で終了する。</div>
<div>
テンポが遅くなる局面ではストローク数をできるだけ減らす。</div>
<div>
テンポが速くなる局面ではストローク数をできるだけ維持する。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
・テンポ1.15秒→1.30秒</h4>
<div>
1本目のストローク数は行き43帰り45であった。泳ぎ慣れてきた2本目からはスカリングによるプルとプッシュ、入水てこ、肘てこなど加速の道具をフルに使った。</div>
<div>
テンポを0.05秒遅くする毎にストローク数は1から2減らすことができ、テンポ1.30秒の段階で行き38帰り40まで減少した。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
タイムは1分44秒で、テンポが遅くなるにつれてタイムも遅くなった。ストローク数は減っているのでタイムはもうちょっと速いままかと思ったが、2本目よりも4秒近く落ちて1分49秒であった。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<h4>
・テンポ1.25秒→1.00秒</h4>
</div>
<div>
ピラミッドの効果が出たのがテンポを速くした局面である。</div>
<div>
テンポを0.05秒速くしたときに、前のタイムより3秒速くなった。</div>
<div>
ここから先は同じテンポの3本ともタイムが速くなるだけでなく、3本の中でも次第にタイムが速くなるディセンディング状態であった。</div>
<div>
最後の30本目はテンポ1.00秒で1分32秒、ベストよりも速いペースで終えることができた。最初のペースより12%速いペースである。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
・検討時間の締切があるのがよい</h4>
<div>
3000mを泳いでベストタイムより速いペースが出せたので、インターバル練習の効果はあったと評価できる。</div>
<div>
時間が経ったら強制的にスタートするというのは、次に何をするのかを考える時間に限りがあることを意味する。このためあれこれ考えず、一つの道具に集中することができる。</div>
<div>
また今回初めてピラミッドで同テンポにおいて複数本を泳いだが、一つの道具に集中して失敗した場合に、同じテンポで他の道具を使ってみることができるのは非常に良かった。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
インターバル・トレーニングに良さを見いだすことがなかったが、実際にやってみると良い面もあることがわかった。ただしそれはテンポピラミッドやペーススイムと組み合わせて、別のタスクを設定した場合に限る。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
インターバル・トレーニングの良さを見いだすことができたので、MMさんには大いに感謝したい。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
○お勧めのインターバル・トレーニング</h3>
<div>
<ul>
<li>100m以上であれば20秒~30秒休憩できるように時間をセットする。</li>
<li>速く泳いで休み時間を増やそうとしない。</li>
<li>テンポピラミッドを必ず取り入れる。</li>
<li>できれば同一テンポで2本か3本泳ぐ。</li>
<li>ストローク数を数えて、テンポが遅くなる局面ではストローク数を減らす。</li>
<li>テンポが速くなる局面ではストローク数の増加を抑える。</li>
</ul>
</div>
<div>
<br /></div>
<div>
以上がグループ練習でも使用できるやり方である。</div>
<div>
休み時間を確保するために、普段よりも遅めのサークルのグループに入った方が、結果的に速く泳げるかもしれない。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-72727710037680043832017-11-03T18:41:00.000-07:002017-11-03T18:41:43.980-07:00泳げない子と泳げないお母さんが泳げるようになる話 2<h2>
レッスン2回目</h2>
<div>
泳げない人に対する2回目のレッスンは、1回目に学んだ内容を頭で理解することに重点を置く。</div>
<div>
1回目のレッスンでは慣れない環境で慣れない動きを行っていたので、言われるがままにやってできたというところであろう。持ち帰ってみて再現しようとしても、ビデオを見てメモでもとらない限り何をしていたか思い出せない。</div>
<div>
2回目は1回目とほぼ同じ内容を繰り返すことで、姿勢や動作の正しいやり方について理解するとともに、クロールを泳ぐためには何が必要なのかをマクロの眼で確認する。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
両手伸ばしグライド</h4>
<div>
肘を伸ばすこと、水平面と垂直面の手の位置、頭の向きなどをA/Bコントラスト(極端なケースを試しながら自分の現在位置を知る)を使って正しい状態を理解する。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
特に手の深さについては注意深く決める。人間の本能として進む方向=水面に沿って手を伸ばすが、これを斜め下にすることでからだがより前に進むことを理解する。ここは脳が手にコマンドを送る重要なポイントである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<h4>
斜め姿勢グライド</h4>
<div>
斜めと水平の違いがまだ理解できないので、手の位置を下げてから、水面に対する両肩の位置を観察し、上下関係を作るようにした。</div>
</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
斜め姿勢キック/スイッチ姿勢の維持</h4>
<div>
キックが水平だと腰や背中も水平になるので斜め姿勢が作れない。ひざを斜め向きに動かせるか確認して、動かせたら「ひざ→腰→肩→手」の順番で斜め姿勢を作る。最近は脳からの命令の順番についても細かく決めている。初心者はこの順番が決められないためである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
斜め姿勢をキックで維持できるようになったら、次にスイッチ姿勢を保つ。成功確率は3割程度だが、不安定になることが体験できればOKとする。泳げる人でも確率は5割程度である。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
倒れ込みスイッチ(水平姿勢でスイッチ)</h4>
<div>
倒れながらではなく、床を蹴って水平姿勢になってからスイッチする。</div>
<div>
浮いた姿勢でスイッチするので、入水する手の形が下がりやすく変わりやすい。また姿勢が不安定になるのでスイッチ動作もあいまいになる。</div>
<div>
ここでは姿勢の完璧さを求めるのではなく、入水動作ができて両手が同時に動けば良しとする。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
肘を沈めたリカバリー</h4>
<div>
2回目のレッスンでリカバリーを導入する。手を前に送ることについて、大人はどうしても上に動かそうとする。それにより肘が背中の面を越えて、肩の可動域を越える動きになる。</div>
<div>
まず肘を沈めたまま手を「横」に動かすリカバリーで、手の動かし方の基本を理解する。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ここからビデオ撮影と再生を取り入れる。自分がどう動かそうとしているのか、なぜそれでは問題なのかを眼で見て確認する必要がある。泳げる人のレッスンとほぼ同じ流れになる。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
手首を沈めたリカバリー/スイッチ</h4>
<div>
次に肘の位置を上げて、手首を沈めたままリカバリーする。ここで大人は直線軌跡にしようとするので、半円を描くように肘の軌跡を変える。重要なのはわきの下が動作を決めることである。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
息継ぎなしの複数スイッチ</h4>
<div>
前回と異なるのは、ビデオを見ながら正しい姿勢や動きを作る過程が入ることである。ここで斜め姿勢の重要性を理解することができる。斜めにならないとリカバリーで手が水中に入ってしまうためである。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
泳ぐービデオ確認ー意識を変えて泳ぐー変化をビデオで確認、という流れの中で、手足をどのタイミングでどのように動かせばよいのかについて、脳が命令文を作成することができる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
またここで、脳が命令を出さない限り手足はそれなりにしか動いてくれないということもわかる。得たい結果を得るためには脳がフル回転する必要がある。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<h4>
加速の理解</h4>
</div>
<div>
ここまでくると、入水した手の肘を素早く前に伸ばすことで、加速することがわかってくる。素早い動作が加速につながれば、手でかいたり足で蹴ったりすることを意識しなくなり、ラクに泳げるようになる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
素早く動かすタイミングが力を入れるタイミングでもあるので、泳ぎにメリハリが生まれる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
加速により姿勢がさらに安定するので、上向き息継ぎに移ることができる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
息継ぎは2人ともできないままではあるが、息継ぎしないで泳いでいる姿は、息継ぎができないとは誰も想像できないくらい普通のクロールに進化した。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-31496100334584944702017-11-03T16:07:00.003-07:002017-11-03T16:07:55.755-07:0082歳の女性がラクに泳ぐには前日の9歳の女の子に続いて、今日は82歳の女性(私の母親)を教えた。<br />
手術や高血圧、さらには裂傷などにより1年半以上水泳から遠ざかっていたのだが、来月シンガポールに行き、例のマリナ・ベイ・サンズのプールで泳ぐという目標を掲げて練習することになった。<br />
<br />
春には安全装置の充実した新車を買い、これで伊勢丹に週3行くと意気込んでいたのだが、先日松戸伊勢丹が閉鎖されることになり相当なショックを受けたようであった。このままではボケてしまうと思ってシンガポール行きに誘ったのだが、新しい目標ができて何よりであった。<br />
<br />
<h4>
所見:浮いてかいて進んでいる</h4>
<div>
脂肪による浮力で、バランスについては何の問題もない。ウェットスーツを着ているのと同じ状況か。</div>
<div>
浮いていれば、手で水をかいていれば前に進む。</div>
<div>
一方姿勢が平らになっているので、肩が半分水没していてリカバリーが難しくなる。</div>
<div>
手を水上で運ぼうとすると、肩の可動域を越えるため上腕がロックされ、手を入水するときの肘の位置が下がってしまう。</div>
<div>
<br /></div>
<h4>
・両手前グライド</h4>
<div>
足首の軟骨がすり減り足が痛いというので、倒れ込んで床を蹴る動作ができないと判断した。</div>
<div>
倒れるだけの勢いを使う。</div>
<div>
昔教わったように手を中央に伸ばそうとしているが、肩が動かなくなっているので伸ばしたまま手を寄せることができず、肘を曲げてしまう。60歳代以降によく見られる。</div>
<div>
手は肩幅より広げて伸ばし、さらに水面から30度下げるようにしたらラクにグライドができるようになった。</div>
<div>
もともと浮力があるので、本人は「からだが浮いた」という感覚よりも、「姿勢が安定した」感覚が大きいようである。</div>
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・斜め姿勢グライド</h4>
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以前米国で浮力の大きい女性を教えたときに得られた知見が、「浮力が大きいと斜め姿勢ができない」であった。</div>
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斜め姿勢が今できなくても、スイッチと組み合わせればできるようになるという期待から、ここではできないまま次に移った。</div>
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<h4>
・倒れ込みスイッチ</h4>
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入水する手を水中で伸ばすことで体重が前に移動して、片手を前に伸ばした姿勢でグライドできること(まだ斜め姿勢はできないので平らな姿勢のまま)を、ビデオ撮影・再生で確認した。</div>
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この時点でのビデオ撮影と再生は非常に有効である。未知の動作を積み上げているので、本人としては何がなんだかわからなくなってくる。自分の姿勢や動作を目で確認できれば、次も正しい姿勢を作ることができる。</div>
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両手の倒れ込みになって、スイッチ後にからだが斜めになる場面が増えていった。あとは伸ばした手に体重を乗せることができれば、スイッチの趣旨を脳が理解したことになり、より正確な命令を手足に送ることができる。</div>
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・バタ足</h4>
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足をももから動かして大きな動きを作っていたので、両足キックから始めてバタ足までを教えた。</div>
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テンポは緩慢であるが、これは年齢上仕方がない。</div>
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足が浮いていて、本人がラクに感じればOK。</div>
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バタ足を入れたことで、ラクになっただけでなく下半身が安定した感覚が得られた。</div>
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・完成形</h4>
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入水した手を深く伸ばすことで斜め姿勢ができるようになったので、リカバリーの軌跡を上ではなく横にするように指示したところスムーズに手を動かせるようになった。</div>
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息継ぎは頭頂部を沈めたまま頭を回す意識だけで、がまんの手も少しできるようになった。</div>
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30分程度の練習ではあったが、本人もその違いに驚いて、納得したようである。</div>
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実は母は2011年にテリーが来日したときに、テリーから直接教わっている。何を教わったかは今となっては忘れてしまっただろう。もったいないことである。</div>
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ラクリン夫妻が母と庭で撮影した写真を先日偶然見つけてから、1週間もしないうちに訃報を聞いたので、何か運命的なものを感じた。</div>
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi9Z7qT5WpzsGmEbsuZ7cYoS-1pc4A3-PZTRsJd5HgXsW6xM3jDctI8W8ZOakn6bTVxGttJwVQ7OwsR3GlnjVeoLNJWhw1v52s46qnNtoKSXfywgjhL0FrMYw0nUlgGfh3giY0zK4XZxo8/s1600/20171104-1.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="180" data-original-width="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi9Z7qT5WpzsGmEbsuZ7cYoS-1pc4A3-PZTRsJd5HgXsW6xM3jDctI8W8ZOakn6bTVxGttJwVQ7OwsR3GlnjVeoLNJWhw1v52s46qnNtoKSXfywgjhL0FrMYw0nUlgGfh3giY0zK4XZxo8/s1600/20171104-1.jpg" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
グライド姿勢で肘を伸ばすことが次の課題</div>
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<br />Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6352817875594042923.post-43944226413190825912017-11-02T17:22:00.001-07:002017-11-02T17:22:19.038-07:00泳げない子と泳げないお母さんが泳げるようになる話 1最近水泳を教える時間を減らして、カリキュラムの作成に力を入れている。<br />
5月にはカンタン・クロールが完成し、現在カイゼン・クロールと3種目のカリキュラムを新たに作っている。<br />
ここで抜けていたのが「泳げない人」である。まさに偶然か天命か、知人のお子さんとお母さんを教えることになり、これまで3回60分のレッスンを行った。<br />
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○こんな子供さんです</h4>
9歳の女の子。全く泳げず水も怖がっていた6歳のときに水泳の短期教室に通ったが、ほとんど成果がなかった。<br />
学校では年数回水泳の授業があるが、具体的なことは教えてくれずにテストだけ行う。これまでの3年間で、顔浸けからけのびまでできるようになった。<br />
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○こんなお母さんです</h4>
息継ぎができないので息が止められる範囲で「泳げる」。何回か手でかいてから立つ。<br />
顔を出したまま平泳ぎをすることもできない。<br />
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10歳で泳げないのは親の責任重大</h4>
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現在検証しているが、クロールで息継ぎしながら25mを泳ぐことが10歳までにできないと、一生できないままになってしまう仮説を立てている。</div>
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もちろん現在のお客様の多くは大人になってから水泳を始めた人達であるが、この人達のように「水泳で健康になる」という強い意志を持たない限り、大人になってから自主的に水泳を学ぶことはない。</div>
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これまで多数のお客様から聞いた話によると、顔浸け、けのびができるレベルから25mとりあえず泳げるようになるまで、40歳以上がフィットネスクラブなどのレッスンを受ける場合数ヶ月~1年程度かかる。そこからさらにターンや別の種目となると数年単位である。そこまでの長期間少しずつ技術を磨くことのできる忍耐力のある人達だけが、泳げるようになる。おそらく何倍もの方達が途中で挫折しているのであろう。</div>
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一方子供は、10歳ぐらいまでなら一般のスイミングクラブで半年ぐらいで泳げるようになる。圧倒的に早い。だから子供のうちに学ぶ必要がある。</div>
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ところが小学校高学年になると、泳げないことが恥ずかしいと考えるようになり羞恥心が芽生え、低レベルのクラスに入ることを嫌がる。中学生以降なら教わる場もなくなってしまう。そして泳げないまま大人になってしまうのである。</div>
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自転車に乗ることと同じように、泳げるようになることも親の責任である。中高年にとって水泳を有酸素運動の手段として持つことは非常に重要である。自分の子供の40年後、50年後を見据えて、将来生活習慣病にならないように今から準備をしてあげるのが親の努めである。</div>
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レッスン1回目</h3>
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水に対する恐怖心がどの程度あるかわからなかったため、以下をテストした。</div>
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<ul>
<li>口で吸って口で吐く</li>
<li>息を止めて口の上まで頭を沈める</li>
<li>息を止めて鼻の上まで頭を沈める</li>
<li>頭を横にして耳を水に浸ける</li>
<li>下を向いて顔を水に浸ける</li>
<li>頭を水没する</li>
<li>顔を水に浸けたまま足を床から離す</li>
<li>浮く</li>
</ul>
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いずれも親子でクリアしたので、ここから先はカンタン・クロールのドリル進行とした。</div>
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平らな姿勢:問題なし</h4>
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浮くことができれば、姿勢をまっすぐにすることができる。あとは前傾して床を蹴ることができれば、両手前グライドの完成である。</div>
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水慣れテストでは5秒しかもたなかった息も、この段階で8~10秒まで止めることができるようになった。</div>
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<br /></div>
<h4>
斜め姿勢:できない</h4>
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当たり前である。こんな姿勢は陸上で作らないので、水中ではイメージができない。</div>
<div>
カンタンレベルのお客様が斜め姿勢を安定させるのに苦労するのを見てきたが、その前段階でも大きな山があることがわかった。問題のステップは以下とみた。</div>
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<ol>
<li>斜め姿勢がなぜ必要か、脳が理解できていない。</li>
<li>水面に対してからだを斜めにするという座標感覚がない。</li>
<li>斜めにするためにからだのどの部分に何を命令してよいかわからない。</li>
</ol>
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どれか一つでも解決できないと、斜め姿勢はできないのである。</div>
</div>
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何回かアドバイスしながらやってみて、一つの結論を得た。</div>
<div>
「<span style="color: red;">できないまま先に進める</span>」</div>
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脳が重要性を理解するためには、スイッチで体重をかけたり、リカバリーで手を水上に出すという斜め姿勢が前提となる動きを行うことが必要と判断した。そこでできないまま倒れ込みスイッチに進めたのである。</div>
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<br /></div>
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片手スイッチ:平らな姿勢で終わる</h4>
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斜め姿勢から始まる片手スイッチも、平らな姿勢で終わる。</div>
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しかし手を入れて前傾すればからだが前に進むという後ろから前への重心移動はこの段階で理解し実践できるようになった。これで良しとする。</div>
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<br /></div>
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<h4>
両手スイッチ:両方の手が同時に動かせるようになる</h4>
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これまで大人を教えているときに苦労していた「両手を同時に動かす」ということは、一発でOKであった。これは「手で水をかく」という動作を習ったことがないのが理由である。</div>
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<h4>
キック:バタ足ができるようになる</h4>
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両足から片足ずつ交互、さらにバタ足への流れも、子供さんは一発でOK。お母さんは「水を後ろに押す」という考えが残っていてクセのあるキックになったが、ラクになったということでこれもOKにした。</div>
</div>
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<br /></div>
<h4>
最後:6回スイッチで終わる</h4>
リカバリーについてはわきの下を開いて手を前に送ることだけを教えて、続けてスイッチできるか試した。<br />
結果は二人とも6回スイッチまでできるようになった。息継ぎなしクロールの完成である。<br />
リカバリーの手は半分沈んでいたり水上で投げ出したりしていたが、いずれもこの段階ではOKとした。<br />
グライドするときの斜め姿勢も、子供さんはほぼできるようになった。お母さんは「からだの浮き輪」もあるのでできなかったが、これは次回修正する。<br />
<br />
顔浸けからけのびまで3年かかっていたのが、60分でクロールが泳げるようになったことに二人とも大喜びであった。お母さんは娘と自分の分とで2倍の喜びであった。<br />
<br />
最後にお楽しみタイムとして、エンドレスプールの流れに乗る遊び方を教えたところ、最高速の水流に乗って流れるのを大層喜んで繰り返していた。60分前までは頭を沈めるのがやっとだったのに、トラウマがなければ恐怖はすぐに除くことができるのだと感心した。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhQ_G3eEtFL1upEiq6XeG_jLL_PGWkbXyEEA1KzleEim2AT8cxuPodC0vDYGrhj6UcSVFGbMsLiqh7mfwEQhEoHRcAAoeJA6y08TZwOh3PdBo6SP-HLtjy31ESoRVIvU914XH1UTjmPqmM/s1600/20171103-1.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="180" data-original-width="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhQ_G3eEtFL1upEiq6XeG_jLL_PGWkbXyEEA1KzleEim2AT8cxuPodC0vDYGrhj6UcSVFGbMsLiqh7mfwEQhEoHRcAAoeJA6y08TZwOh3PdBo6SP-HLtjy31ESoRVIvU914XH1UTjmPqmM/s1600/20171103-1.jpg" /></a><br />知らないうちに斜め姿勢ができている</div>
<br />Swim Like Shinjihttp://www.blogger.com/profile/06099684640113107539noreply@blogger.com0