2014年8月13日水曜日

LSDスイム6000ヤード

10km以上を泳ぐマラソンスイムは、長時間泳ぐことで発生する問題点を事前に察知して対応する必要がある。初めて走るときには、次のような問題点が発生した。

  • 5kmを越えると:左膝外側と右くるぶしが痛み出す。
  • 10kmを越えると:右膝下側が痛み出す。
  • 15kmを越えると:足がつる。
  • 20kmを越えると:足が棒になる。
  • 25kmを越えると:前に進まなくなる。
  • 40kmを越えると:ぐだぐだ。
これらの問題点の発生時点を引き延ばすために、仮説を立てて検証するプロセスが練習の中心であった。泳ぐときにも、
  • 痛みの問題
  • 心肺機能の問題
  • 乳酸の問題
  • 筋肉の問題
  • 気力(集中力)の問題
が発生すると予見して対策を立てることが必要である。


○LSDスイム 6000

 LSDはLong Slow Distanceの略で、低い強度で長距離を走る練習である。今回のLSDスイムは次のような形で行った。
  • 強度:50%。心拍数は129であるが水中のため115~120程度を想定する。
  • 休憩:1000ヤード毎に給水とキャップ直しのために30秒程度休憩を入れる。
  • デバイス:テンポトレーナーとSwiMP3。心拍計は使わない。
  • 1000ヤードの時間を16分程度と想定して6回繰り返す。
  • 設定テンポ:1.10秒
  • 目標ストローク数(25yd):16~17
 自分の習性として泳ぐときは瞑想するか意識を最大限働かせるかのどちらかになる。今回は距離が長く、意識を集中させ続けることが困難だったため音楽を聴きながら泳いだ。

・最初の1000まで(ペース1分39秒)
 ウォームアップも兼ねていたので前半はテンポを無視してゆったりと泳ぐ。できるだけ目を開けて手の動きを観察するとともに、見えないリカバリー動作や入水動作についても意識を集中して正しい動作を行った。
 後半はキャッチの型を意識して加速を上げた。

・~2000(ペース1分37秒)
 1600を過ぎたあたりから急に空回りが始まり、集中できなくなる。1500mの壁かもしれない。ストローク数18が2ラップ続いたので、テンポを無視して伸びる時間を確保、さらに前のめり感を上げて滑り感を増やす。
 後半は首の右側から右肩にかけて張りを感じた。明らかに息継ぎの影響である。左側息継ぎを入れようとするがゴーグルに水が入るのであきらめる。息継ぎでは首だけ回さないように、首と肩を一体化して回すように意識する。

・~3000(ペース1分37秒)
 スタートでぐだぐだ感が増えたので、なめらか感を上げて美しいクロールを意識した。水面と接触する手の部位を指先に絞り、水面とのインパクトを最小限にする。

・~4000(ペース1分35秒)
 意識が散漫になりがちだったので、音楽に集中するか動作に集中するかどちらかにした。動作に集中するときはできるだけ正しい姿勢や動作を意識した。

・~5000(ペース1分35秒)
 やはり出だしでぐだぐだしていたので、今度は体幹を使って足の位置を上に上げ、前のめり感を増やした。また入水後に手を伸ばすときに体重を乗せて15cmさらに前に伸ばすようにして、滑り感を上げた。
 ストローク数は16に減って快調であったが、残り300あたりから再びぐだぐだになってきたため今度はテンポトレーナーを無視して速めのリカバリーで対応した。肩甲骨または脇の筋肉を使う意識でリカバリーを素早く行う。
 
・~6000(ペース1分33秒)
 最後ということで加速を上げた。キャッチの型を意識して、そのままスイッチで水を抱えた手を後ろに運ぶ。残り200でテンポを無視してラストスパートをかけた。

○総評

音楽を聴いていたことで、意識の過度な集中を避け、集中力を持続することができた。
 また足をつることがなかったが、これは給水(ハイポトニック飲料)をしていたことが大きな理由である。
 ストローク数を減らす動きにおいて、右側の呼吸が終わった後に左足の強くスナップするクセがある。このクセが足のつりのきっかけになっている。まず右足に集中することで左足の余裕をなくし、次にスナップを仕方を変えることで足がつらないようにした。
 差し当たっての問題は右側息継ぎの首と肩の凝りである。練習終了後には何も感じなくなったが、泳ぎ続けるうえで発生を遅らせる必要がある。
 このペースで10km泳げれば、3時間以内で泳ぐことも見えてくる。


練習後の気分:10(昨年5月のココス以来の長距離泳であった)



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