距離: | 9.34 km |
タイム: | 1:00:22 |
平均ペース: | 6:28 min/km |
運動の強さは、体が示す「運動強度」と感覚としての「きつさ」によって示すことができる。
昨日の練習で、「きつさと運動強度は異なる」という結果が得られた。そこできついと感じたときに、どこまで運動強度を上げることができるかテストした。
○1kmウオームアップ
昨日の気温より摂氏4度下がっており、かなり走りやすかった。昨日はいきなり走ろうとして心拍数が上がって疲れたが、今日は心拍数を上げないように以下を意識した。
・全身をリラックスさせる
・地面を蹴らない
走った感じは昨日と比較できないくらいラクになったが、心拍数が120、140および150に達する時間はそれぞれ昨日よりも30秒早く、1kmのペースも7秒早かった。つまり運動強度は上がり、スピードも上がったがラクになった。
走っているときは心拍数だけモニターしていたので、前日とのタイム比較ができず結果がわからなかった。ラクに走ろうとすると運動強度が上がっても(スピードが上がっても)きつくならないというのは重要な発見である。
○実験内容と結果
昨日自分で心拍計を確認したときによく見た心拍数である155を基準として、以下を行った。
a)きついと感じたときに155より下がっていたら155にするまでスピードを上げる。
b)ラクと感じたときに155より下がっていたら157までスピードを上げる。
c)最後は160まで上げてみて、きつさがどうなるか見てみる。
a)は、ゆるやかな上り坂で発生した。きついと感じたときにまずフォームを確認すると、
-体が立っている(前傾していない)
-あごが上がっている/視線が上を向いている
-地面に足を置きにいっている
などが観察できた。このため
-坂道の傾斜と同じだけ前傾する
-あごをひき、視線を10m先あたりに戻す
-足を引きながら膝の真下で着地
-ビープ音よりも先回りして手を動かす
などを意識することでスピードを上げ、心拍数も157まで上げた。その結果きつさは変わらないが、スピードは上がった。
b)は、下り坂で発生した。下り坂ではリラックスすることを意識すると、心拍数は150まで下がっていた。そこまで休む必要はないことがわかったので、スピードを上げて155近辺まで心拍数を上げた。やり方は、
-骨盤をクランチする
-上半身だけ3cm前傾する
-さらに全身を3cm前傾する
-骨盤をゆるめて回転角を増やす
によりストライドを広げた。心拍数は155まで上がったが、ラクなままであった。
c)は、最後の1kmの上り坂で実施した。昨日よりもかなりラクな状態で最後の1kmを迎えたので、かなりハイペースで上り坂を走った。160になってもきつさは変わらなかった。
結果は昨日より1kmペースで20秒(5%)速くなった。
○考察
きついと感じていても体はスピードアップできる。またラクだと感じているときにも、リラックスしながらスピードアップできる。さらに体の限界は、底上げすることが可能である。
これらのいずれにおいても、心拍数を下げるように意識して姿勢や動作を行うと、きつさを増やさずに運動強度を上げて(心拍数を上げて)スピードアップすることができる。練習量を増やせばこれらができるようになると考えるのではなく、質を考えて練習し、短い期間に技術を身につけることが重要である。
練習後の気分:8(いろいろ新しいことがわかった)
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