2014年9月30日火曜日

10km100往復を3時間で泳ぐ

ロットネスト海峡横断のソロスイムに参加するためには、直近で10kmのレースで完泳するか、プールで10kmを計測する必要がある。また4時間15分という時間制限がある。

先日初島-熱海で11.3km(GPSによる計測)を泳いだが、過去最大の向い潮やチームで泳いだこともあり記録は5時間であり、要件を満たさなかった。そこで今回グアムでキャンプの合間を利用して、50mプールで10kmタイムトライアルを実施した。目標は実泳時間で3時間切り(サブスリー)である。

グアムは天候がすぐれず、朝の気温が25度程度、水温も26度程度の感じであった。

○泳ぎ方

前の週に5時間連続で泳いでいるので、体力に問題ないことはわかっていた。最大の難関は「100m1分48秒ペースで泳ぐ」ことと、「足をつらないようにする」ことである。もし足がつった場合、対処に3分はかかる。熱海では2回足がつって合計8分程度のロスをしたので、少なくとも1分45秒ペ-スに速めることが必要になる。

1500mを速く泳ぐときには50mのなかで3種類の道具を使い、それを繰り返して1500mを泳いだ。今回は練習のときに効果のあった、400mを50mずつ8つの意識で泳ぎ、それを繰り返す方法を採用した。
  1. 入水位置を手前にして前のめり感を上げる。
  2. 入水後手を伸ばすときに前のめり感を上げる。
  3. 10cm遠くでキャッチの形を作り水抱え感を上げる。
  4. 水中の手の軌跡を体から30cmの距離にする。
  5. てこ入れ(力点=肘)
  6. てこ入れ(力点=入水する手)
  7. てこ入れ(力点=リカバリー)
  8. テンポを上げて軽く泳ぐ。
ランニングを参考にして、1500m毎に水分(ハイポトニック飲料)を、3000m毎に水分とブドウ糖+ミネラル+アミノ酸(GU)を摂取した。


○足がつる

最初の3000までは1分42秒ペースで快調であったが、1時間を経過すると足の「つり気配」が現れ、
それとともに意識が飛びがちになりペースが1分44秒にダウンした。また5050のターンを終わった直後に右足土踏まずをつり、直すのに4回かかった。これで3分のロスとなった。

このあとも小刻みな足のつりは頻繁に発生した。最初は足に力を入れることによりつりが発生すると考えて、息継ぎのときのリカバリーのキックを極端に弱めたりしたが、あまり効果がなかった。その後でいろいろ考えた(タイムトライアルでこれは絶対やってはならないのだが、これだけ長い時間冷たい水温のプールで泳ぐ経験がなかったので貴重な実験の場と考えた)結果、手や肘、肩などに力を入れると足が連動してつってしまうことがわかった。

これは熱海のときに、ライフガードのサーフボード?に手が当たって足がつったのと同じ原因である。足がいつでもつるような状態では、体のどこかが緊張するとそれに連動して足がつることがわかった。

このため当初の8フォーカルポイントの仕組みをやめざるをえず、1と2だけ(押す道具)で残りを泳ぐことになった。また足の指やくるぶしなど、軽いつり状態に頻繁になることから、くるぶしの角度を固定して泳ぐ必要があり大きなブレーキになった。

ココス島往復のための練習を始める前は、1500mも泳ぐと足がかならずつっていたので、2時間近く足がつらないで泳げるようになったのは大きな進歩である。しかし本番では6時間以上泳がなければならないので、足のつりの影響を最小限にする方法を考える必要がある。


○サブスリー達成

最後の2500mは休みなしで連続して泳いだ。上記の理由で水中の手で水を抱えることができなかったので、ひたすら押してテンポを上げたが、結果的には1分54秒台までペースが落ちて空回りしていた。今後ペースの落ちない代替手段を見つける必要がある。

結果は3時間7分12秒、補給の時間を除くと(足つりを直した時間は入れる)実泳時間は2時間59分21秒でサブスリーを達成した。

今後の本番に向けての課題は、補給時間の短縮と足つり対策である。特に足つりについては、2時間以上泳がないと症状が出てこないので、練習中に再現して対応することが非常に難しい。

また低温についても対策が必要である。マラソンと違ってからだが暖まる感覚が最後までなく、これが足つりの原因にもなっている。地元では冬に屋外プール(温水だが)で練習する必要があるので、これで慣れることにする。




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