2015年7月24日金曜日

自己ベストを13年間出し続ける

マスターズ 長水路大会 1500m自由形


昨年から泳ぎを定期的に確認するため、マスターズの大会に再び出ることにした。ロットネストが終わるまではクロールの長距離(1500mまたは1650ヤード)のみ参加することにしている。

結果は22分55秒35で、昨年の22分58秒36よりも3秒速く、自己ベストを出すことができた。これでマスターズ大会に参加し始めてから13年間、出場する大会で必ず自己ベストを出している。45歳を過ぎてからは体力や筋力に衰えを感じているので、テクニックと戦略でカバーすることができる1500mは適している反面、一種目しか参加しないので自己ベストを出し続けることが難しい。

今回ベストが出た理由としては、以下が考えられる。

1)ラップ数を正確に数えることができた

一人で参加しているので、ラップカウンタ(数字の表示されたボード)を出してくれる人もいない。また最終50mの鐘はトップの人にしか鳴らしてくれないので、20mも離れていると聞こえない。これまで50mプールで1回、25ヤードプールで1回数え間違えて長く泳いだ他、スパートをかけようと思ったら終わりだったことも何回かある。

今回は4つの道具を順番に使い、さらにバリエーション化することでラップ数を数えることに集中した。1)エッジをかける、2)入水てこ、3)水中の肘の角度、4)フィニッシュてこの4つの道具を、100m毎に変えながら泳いだ。

またこの400mのセットを、1)2ビート、2)6ビート、3)2ビートで泳いで1200mとし、この段階でペースを上げて50mずつの200mのセットを1回、最後にラストスパートで100mとした。

リハーサルとして、プールの長さは25ydと短いものの、ラップ数と道具のサイクルを同じにして750ydを泳ぐ練習を今週2回行った。この予行演習が奏功して、ラップ数を冷静に数えることができた。

2)究極抵抗水着で持続力が向上した

以下のグラフは昨年の長水路の結果と比較したものである。昨年はスピードが次第に下がっていることが自分でもわかっていて対応できなかったが、今回はスピードが落ちていないことが実感できた。劣化率の推移を比べると、今日の泳ぎの方が一定していることがわかる。なお今回の方が第1ラップが1.3秒速いため、残りのラップの劣化率は高止まりしている。


この大きな原因は、究極抵抗水着による練習である。限られた時間の中で練習量を増やすために、練習時間の4割程度を究極抵抗水着による練習に割り当てた。泳いでいて遅くなるのはもちろんだが、水着をはずしたときに前のめり感が大幅に増える。ただし感覚で得られるほどスピードには反映しなかった(短距離では劇的には速くならない)ので、フォームと感覚の練習として位置づけていた。

実際に本番で泳いでみると、究極抵抗水着の効果は持続力に現れることがわかった。距離を泳いでもフォームが崩れにくくなることが原因であろう。

3)テンポを上げるよりもストローク数を減らすアプローチ

今週になってから、加速感を上げるためにストロークピラミッド+後半テンポ組み込みの練習を行った。よい結果が得られたので、今日はレース直前のウォームアップで同じことを行った。
10ストロークまで下げてから13ストロークまで上げ、次にテンポを1.10秒で13ストロークを維持し、テンポを1.00秒まで上げて13ストロークを維持した。

この8分後にはスタートできたので、ウォームアップの感覚がそのまま使えて最初の200mで2秒速くなった。

次にカイゼンすべきポイントは以下の通りである。

  1. ストローク数を数え続けることができなかった。第1ラップ37ストローク、次に40ストロークを数ラップ維持した後で42ストロークとなった。4つの道具の2セット目に入ったことからストローク数が数えられなくなり(ラップ数を優先したため)、それと共に0.5秒程度の遅延が発生している。おそらくテンポが落ちて、ストローク数も増えたのであろう。42を維持していれば8秒は速くなる。
  2. 残り300のスパートがかけられなかった。ラップ数を正確に数えることができ、残り300mもわかっていて、自分としてはスピードを上げたつもりだった。実際には残り200-100mで1秒遅くなっており、スパートしていなかった。
  3. 全ての力を使い切ることができなかった。これが一番問題であるが、終わった後もう1本できる感じであった。マラソンスイムの練習をしすぎていて、からだが無意識的に常に余力を残そうとしている。終わった後に完全燃焼するためにどうすればよいのか、今後の練習に取り入れる。

8月はアルカトラズ片道、アルカトラズ往復のレースがあり、さらに9月は初島熱海がある。スピードもそうであるが、低温で長時間泳ぐ練習、さらに5時間泳ぐ体力をつける練習に今後シフトする。



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