2017年11月29日水曜日

行きと帰りのストローク数を同じにして16秒短縮する

スイム 2600yds

来年の目標を長水路で1500m22分30秒(2015年のベストタイムより5.8%アップ)と定めた。今後はこの目標を達成するための練習ステップを記録する。

○ペースの計算と練習の方針

普段は25ヤードプールなので、1500m=1650ydsとなる。
  • 目標の100ydsペースは22.5×60÷1650×100=81.8秒(1分21秒8)
  • ベストタイムの100ydsペースは1371÷1650×100=83.2秒(1分23秒2)
  • 目標ペースはベストペースより1.7%速い。
ベストタイムを出したときは毎日5000yds以上泳いでいた。そこで次のように組み立てることにした。
  1. ベストタイムを出すことを最初の目標とする。
  2. つまり100ydsペースで83秒を16.5回維持できるようにする。
  3. 一方で劣化せずに確実に泳げるペースとして、ベストペースの8%落ち(6.7秒遅い)である89.9秒を設定する。
  4. 練習では、ベストペースの83秒と劣化しないペースの89.9秒の2つをキーとなるペースとして使う。
  5. 練習では、(1)劣化しないで完泳できるペースの引き上げと、(2)ベストペースで泳げる距離の延伸を同時に行う。
  6. 技術的な面では、(1)はリラックスした状態で加速を上げること、(2)は力の入れどころを絞り込んで持続力を上げることが必要になる。
  7. 練習はできるだけシンプルな内容にする。多くて3種類の練習にとどめる。

○ストロークピラミッド:2×10×100yds

100ydsは25ヤードプールを2往復(4ラップ)する。最初のラップはプッシュオフによるグライドの距離が増えるので、ストローク数は少なくなる(逆に言えば2ラップ目以降はストローク数が増える)。
2ラップ目以降のストローク数を最初のラップと同じにするためには、次のいずれかを行う必要がある。
  • 2ラップ目以降のテンポを遅くして、グライドして伸びる時間を増やす。
  • 2ラップ目以降の加速を上げて、1ストロークで進む距離を延ばす。
ストローク数が減るほど速度が落ちるので、加速を上げる後者を狙う必要がある。道具として以下を使う。
  • 1ストロークたりともおろそかにせず、丁寧に動作を行う:入水、スイッチ動作、手を前に伸ばす動作、水中ストローク動作
  • 入水てこ:入水動作とキャッチ&プルの連動
  • 肘てこ:キャッチ&プルでより多くの水を手に当てる
  • 体幹てこ:プッシュで体幹を使ってさらに遠くに水を押し出す
ピラミッドでは、最初のストローク数を15とした。以降14, 13, 12, 11まで4下げて、その後16まで上げた。それぞれ2回行った。

結果は以下の通りである。ストローク数を減らす局面で得られた加速が、ストローク数を増やす局面において有効に使われていることがわかる。最初に比べて後の15ストロークでは16秒近く短縮している。


ストローク数1回目2回目
151:39.61:37.2
141:37.21:38.8
131:38.31:38.6
121:39.21:37.2
111:38.41:37.1
121:31.81:33.0
131:28.51:29.1
141:28.31:27.4
151:23.31:22.9
161:22.41:19.0

また今回の結果から、劣化しないペース1分30秒で泳ぐためには13~14ストロークで泳げばよいことがわかる。一方ベストペース1分23秒で泳ぐためには15~16ストロークで泳ぐことになる。

このように、ペースを保つための泳ぎを作るために、ストローク数を決めることはとても重要である。各回の泳ぎのタイムが計測できるのであれば、テンポ・トレーナーを使わなくてもペースの泳ぎが決められる。

今後は1回に泳ぐ距離を200ydsまで延ばして、ストローク数を維持して泳ぐための道具を身につける。そのうえで劣化しないペース、ベストペースの両方の泳ぎを作り上げる。




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