2013年6月28日金曜日

練習記録 6/28

トータル:2200yd 40分

○練習のテーマ:速く泳ぐためのフォームの確認

ココス島往復泳の準備のためグアムで練習して以来、一カ月全く練習していなかったのでまずフォームを確認した。具体的には加速やなめらかさなどがテンポに応じて変えられるかどうかで、テンポピラミッドをメイン練習とした。

・フォーカルポイントスイム:500

100ydごとに意識をする点を変えて、正しい姿勢や動作を確認する。
-100:前のめり感(頭の位置、入水の位置、入水時の肘の高さ)
-100:安定感(スケーティング姿勢の伸ばした手の方向、腋の下の伸ばし具合、骨盤の向き)
-100:なめらか感(フィニッシュからリカバリーのリラックス、スイッチタイミング)
-100:キャッチとプル(キャッチで手首が折れるタイミングと方向、スイッチとプルの連動)
-100:2ビートキックのタイミング(レバレッジを最大にする)

・テンポピラミッド:30×50@1.20-1.80-0.95秒/0.05秒

1.20秒からスタートして0.05秒刻みで1.80秒まで遅くし、その後0.95秒まで速くする。
テンポを変えて劣化する感覚を決め、その感覚についてはディセンディング(さらに意識を高める)することで結果として前の回並みの感覚を得るようにする。

-1.20秒から1.50秒まで:安定感を増やすことでなめらか感を維持する(意識上は高める)。
-1.50秒から1.80秒まで:加速感を増やすことで安定感を維持する(意識上は高める)。
-1.80秒から1.50秒まで:加速感を増やしながらなめらか感を維持する(意識上は高める)。
-1.50秒から1.20秒まで:加速感を増やしながら前のめり感を維持する(意識上は高める)。
-1.20秒から0.95秒まで:スイッチのタイミングを維持して加速感を増やす。

キャッチやプル主体の泳ぎを「ニューパラダイム・スイム」と名付けた。この泳ぎにおいて推進力を最大にするために、スイッチ動作と連動させ、体幹を使ってプルができるようにすることを7月前半までの技術課題とする。

これまでの泳ぎではスイッチとプッシュ動作を連動させているので、直後のグライドでは最大の加速を得ることができ、姿勢も安定する。従ってテンポが遅くてもなめらか感を維持することができる。しかしスイッチとプル動作を連動させる場合、 最大の加速はストロークの前半に得られることになり、グライド姿勢の安定性への貢献が小さくなる。結果としてテンポが遅くなるほど安定感を維持することが難しくなる。またプッシュを「手押し」にしてしまうと、その方向により体が左右にふらつきやすくなることもわかった。

テンポを遅くする局面ではプッシュした手のリリースのタイミング(=フィニッシュ)や方向に特に注意を払い、ふらつきやグライド時の安定感不足を解消するよう努めた。テンポを速くする局面ではこれらの動作を「型」にはめられるように、どのタイミングで型にすることができるかを観察しながら実施した。

・瞑想バタフライ:200

キャンプで一部のお客様に好評であった「瞑想スイム」を、「結果として瞑想状態になる」ことから「意識して瞑想状態にする」技術にするためにはどうすればよいかを研究する。ここで瞑想状態とは「意識を飛ばして無意識が出ている状態」と定義する。あれこれ考えるのではなく、頭の中を真っ白にして一種のフロー状態、あるいはゾーンに入った状態にするのである。

この状態はバタフライで1500mを泳ぐ練習過程で得られるようになった。瞑想状態になると目を閉じ、手足を動かしていることも、時間が経過することも意識しなくなる。その結果いつまでも泳げるようになる。

キャンプのお客様によると、私が瞑想バタフライを泳ぐときには「笑っている」そうである。普通バタフライは苦しさか、一生懸命さが伝わるような表情で泳ぐものと考えられるが、私の場合はレッスンでも見せたことのない笑顔で泳ぐということで、新たな発見であった。

これまでの体験では自動車のオートドライブのように、一定の状況を作ると意識が飛びやすくなり、瞑想状態になることまではわかっていた。最初の練習ではまず瞑想状態に入ることを確認するだけにとどめた。

練習後の気分:8(この一カ月間の体調不良を考えると、このように泳げたことは大変ありがたい)