2014年10月8日水曜日

水深30cmで泳ぐ

グアム自己練習の締めとして、朝5km、昼OWS4km、夕方プール4kmを行った。海の泳ぎはこれまでで最も脅威を感じる4kmとなった。

○コース

ウェスティン前1番ブイ設置場所から、パシフィック・スターホテル(旧マリオット)のビーチまでの片道2km。潮位は9:30の開始当初が1.6(潮位表数値)で問題ないと判断したが、終了時点の11:00では1を切っていた。

○ムラサメモンガラとの戦い


ウォームアップのため2番ブイに向かって泳ぎ始めたところ、いきなりムラサメモンガラに右手を咬まれて1cmの穴が開いた。これまでにない攻撃的な態度である。台風通過後で集中的に産卵をしているのだろうと自分を納得させていたが、その後1km以上にわたって足をつつかれたり、手をつつかれそうになった。

これまでのキャンプやスイム体験では、このように攻撃的なヤツはコース上に1匹か2匹しかいなかった。しかし今回はあまりに継続的に攻撃を受けるので、バタ足をしてみたり、手で水を泡立たせてみたりして威嚇した。

ところがこの威嚇に対して、するっとよけて私の正面に構え、突っ込んで来るようになった。こうなると格闘である。元来自分の卵を守るための攻撃であり、5m程度の範囲しか縄張りを持たないのがこの魚なのだが、どう考えても自分の縄張りを越えて攻撃をしかけてくる。同じ魚がずっと私を追っかけているのか、泳ぐ先々で全てのモンガラの怒りを買ったのかは残念ながらわからない。

足や手をバタバタさせることで、後半のために蓄えていたエネルギーを前半1kmで全て使ってしまった。ダッシュした後のような放心状態で、この後は泳ぎ続けることになる。最後の試みとして1km付近で一旦陸に上がり、そこから海岸線30m以内で泳ぐようにしたところ、モンガラと遭遇することはなくなった。また遭遇しても攻撃を受けることはなかった。やはり同じ魚が1kmもついてきたのであろうか。

○水深30cmとの戦い

キャンプ2クール目でも水深40cm状態となり、お客様は相当泳ぐのに苦労されたようである。今回は潮位を見て大丈夫だと判断したが、ハイアット前から教会にかけては非常に浅く、水深が30cmであった。特に帰りは魚を避けるために砂浜ぎりぎりを泳いだので、余計に水深が浅くなった。

前回の反省より、スカリングで進むのではなく積極的に水をかいていった。この結果次のように泳げばよいことがわかった。
  • 水深40cm以上(ひざより上):キャッチポイントを水面すれすれにして、わきの下あたりでフィニッシュする。体幹の回転は使わない。息継ぎは横向きだが、伸ばした手で水を下に押さないように注意する。
  • 水深40cm未満(ひざ下):片手ずつ水面すれすれを動かす。キャッチアップに近いタイミングで両手を入れ替える。フィニッシュすると砂をこするので注意。両手を前にしてスカリングしながら息継ぎする。
水深30cmでも十分なスピードを確保することができた。ただし珊瑚があると胸や腹をこするので水中サイティングは欠かせない。

○心拍数スイム

当初は心拍数を上げて2km泳ぐことができるかをテストする目的であったが、魚の攻撃や浅瀬でそれどころではなくなった。問題が発生する前までは90~100を維持していた。今後はエンドレスプールで心拍数をコントロールする練習を行う。


ロットネスト横断のためのオープンウォーターの練習はこれで終わりで、後は1月末からの直前キャンプを残すだけとなった。今回は海でもプールでもこれまでで最も泳ぎ、いろいろな収穫の得られたグアムトレーニングであった。

0 件のコメント:

コメントを投稿