2014年6月14日土曜日

ウェットスーツを初めて試す

キャンプの準備として自分のからだを使って様々な実験を行った。

ラン 5km

充電理論を使って5kmコースを1周走った。スタート時刻を6時としたことが非常に大きく、暑さを感じることなく完走することができた。

また充電理論の使い方として以下を計画した。

  • 最初のフラットな1kmでは放電を最小限にする(そのときに出せるエネルギーの7割)
  • 次の下り坂1.5kmでは充電を心がける(そのときに出せるエネルギーの6割)
  • 上り坂では貯めてあったエネルギーを積極的に使う


心拍数の推移を見ると、
  • 最初の1km:120台後半~130台前半
  • 1.5km下り坂:120台~110台前半
  • 上り坂:150近辺
であった。ランニングで120台という心拍数は本格的に開始した昨年11月以降覚えがない。これまでは開始2、3分後に150を超え、その後140台に落ち着くというのが通常だったので、120台は本当にラクに感じた。

余力を持って迎えることができた上り坂では、以下のような結果であった。番号は私が勝手につけた上り坂の順番である。
  1. 橋から直線の上り、勾配度は中:これまでは第2ギア(腿を上げて足も踏み込む)を使っていたが、第1ギア(傾きを大きくする以外は通常のランと同じ)で走りきることができた。
  2. 左カーブからゲートまで、勾配度は大:5番に次ぐきつさで、これまでは第3ギア(背中を丸めて一歩ずつ前進、かろうじて走っている)を使っていたが、第2ギアで8割まで進むことができた。
  3. ゆるやかな上り、距離は一番長いが勾配度は小:これまでは第2ギアを使っていたが、第1ギアを使うことができた。
  4. 豚のサインまで、勾配度中:エネルギー切れで第3ギアを使っていたが、今日は半分まで第1、8割まで第2を使うことができた。
  5. 最後の上り、勾配度は最大:これまでは第3ギアでとぼとぼ上がっていたが、今日は2割まで第1、6割まで第2ギアを使うことができた。
各ギアのスピードは第1ギア:キロ7分、第2ギア:キロ8分、第3ギア:キロ9.5分

最後は心拍数も154まで上がったものの、1周終了時のエネルギー保有状況は8割近くあり、2周目を走るなら下りで十分回復できる状況であった。1周のタイムはこれまでと大きく変わらないが、余力は全く異なり過去にない軽やかさであった。

OWS 1.5km

2010年に購入したウェットスーツを初めて体験した。サンフランシスコでアルカトラズ島横断スイムに参加するために購入したノースリーブ、厚さ3mmのウェットスーツを4年の歳月を経て試すことになった。

○装着

装着前にトイレに行かなくてはならない!
肌が乾いていないと着ることができない。普通に履いてみたところ、股下の間が20cm以上空いた。2,3cmずつ伸ばしながらこのギャップを地道に埋める必要がある。
日焼け止めは誰かにお願いしないと、余白調整のときに手がすべってできなくなる。
ジッパー上げも誰かにお願いしないといけない。内向的な性格の私には苦痛である。

○印象

  • 思ったほど浮かない。私にとっての浮き効果は足先で20cm程度、腰は10cm程度である。この程度は前のめりの道具を使って浮かせているので特にメリットは感じなかった。
  • 滑る感覚は増える。禁止された競泳用水着と同じで、理想の体型を作ることができる。からだの表面の凹凸がなくなる効果は非常に大きい(特に私のような中年メタボ体型としては)。
  • 可動域は変わらない。多少窮屈感はあったものの、ノースリーブだったので肩甲骨は通常通り伸ばすことができた。袖のあるタイプでは、肩回りの柔軟性に加えて肩甲骨の効果がどの程度活かされるのかがポイントになる。
  • サイティングには影響しない。からだが浮いているときにサイティングで頭を出すと、首を曲げることになり首の後ろが擦れたりするかと思ったが、特に影響はなかった。
  • 水上の重力は使える。リカバリーで肘を高い位置に動かし、入水時に運動エネルギーに変換する動きには変化がなかった。
  • 水中の重力は工夫が必要。ウェットスーツ装着時にからだの回転角は4割は減ることがわかった。左右の体重移動によるグライドは期待薄。手を入水したらわきの下を前に伸ばすこと、そのタイミングに合わせて反対の手のプッシュを行うことで重力を代替する必要がある。ただし左右の体重移動はテンポ1.20秒程度まで有効な方法であり、レーステンポ1.0秒ではもともと体重移動を使わないのでスピードアップにおいては関係がない。
  • 速いテンポほど効果が大きい。水の抵抗は速度の二乗に比例するので、テンポが速くなりスピードが増すほどウェットスーツの威力を感じることになる。体型補正、表面のなめらかさ、下半身が浮くこと全てが抵抗を減らすことにつながり、テンポ0.95秒では同じスピードで2割程度省エネを実現した感覚である。

プールスイム 2000m

10×100のテンポピラミッドはベースを1.10秒に上げ、ターゲットを0.95秒とした。
道具を規則正しく使うための練習として、4x50でテンポを固定して実施した。スタートはベーステンポ。道具:押す×15ストローク、撫でる×15ストローク、引っ掛ける×10ストローク

1本目:テンポに合わせて泳ぎ、ストローク数を数える。
2本目:ビープ音までぎりぎり動作して、ストローク数を減らす。
3本目:リラックスすると同時に力を入れる時間を減らして、2本目のストローク数が実現できるか確かめる。
4本目:余ったエネルギーをさらに加速に使い、ストローク数が減るか確かめる。

4本終わったらテンポを0.05秒速くして同じセットを繰り返す。

1本目では41ストロークだったのが、4本目では38ストロークまで減らすことができた。これだけで3秒の短縮になる。

このように道具を規則正しく使うことを基盤として、その基盤のうえで道具ごとのストローク数を変更する戦略を立てることが必要である。

練習後の気分:8(忙しかった)








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