2018年5月19日土曜日

長く泳ぐときに起きるトラブル

スイム 4850yds

週末は長時間を続けて泳ぐことにしている。
今日は70分を続けて泳いで、長く泳ぐとどのようなトラブルが起きるかを観察した。
これらのトラブルは集中している泳いでいるときに重大な阻害要因となる。
トラブルを未然に防げるものは防ぎ、発生が避けられないものはダメージを最小限に抑える工夫が必要である。

1.ゴーグルが曇る

ゴーグルは曇る。曇り止め機能のついたゴーグルでも、2,3回で曇るようになる。
プールでは水を中に入れてすすげば曇りがとれるが、海では絶対にしてはならない。
このトラブルは「曇り止め」を使うことで防ぐことができる。
曇り止めを使うときの手順は以下の通りである。
  1. 最初に曇り止めを塗る。スプレータイプより液体を塗るタイプが良い。レンズ内にまんべんなく塗る。レンズ内に汚れが付かないように、指を使わずに曇りだけで伸ばす。
  2. 水道水で浸す。レンズの正面部分が隠れる程度に水を入れて、あとはゴーグルを回して浸透させる。決してプールの水でやってはいけない。化粧水などを入れる旅行用のボトル(やわらかいタイプ)の小さいものを用意すれば、水道を探す必要がなくなる。
  3. 水をなじませる。曇り止めの成分は界面活性剤(洗剤)である。レンズ面に水の薄い膜を張ることで曇らないようにしている。レンズ面が濡れたら水を切る。
  4. ゴーグルを装着してから水を完全に切る。水が残っていると石けん水となり、目の中に入るととても痛い。装着してから下側に隙間を空けて、中の余計な水を完全に切る。
  5. 外さない。内面が乾くと曇り止め機能が終わる。ゴーグルを装着している限りは目が出す蒸気で内面は湿ったままなので曇らない。外さない限り7時間はもつ(個人的な経験より)。

2.ゴーグルがずれる

プールでは飛び込まない限り発生しないが、オープンウォータースイムやトライアスロンのレースでは他人とのバトルでゴーグルがずれる可能性がある。最初のバトルでゴーグルを飛ばされ、結局みつからずにリタイアしたというケースもある。プールでもプッシュオフを繰り返すことで発生する可能性がある。
ゴーグルがずれることを防ぐには、最初にゴーグルを着けてからキャップを被るのがよい。飛び込みのないオープンウォータースイムではこれを行っている人はあまりいないのだが、バトル対策、さらに以下のキャップ内の空気抜き対策としても「内側ゴーグル」は重要である。

3.キャップがずれる

シリコンやラバーなどの密閉型のキャップを被った場合、頭皮の呼吸によりキャップ内に空気がたまり、キャップがずれてくる。密閉型キャップに空気が入ると、頭にしわだらけのこぶができたようになってとてもみっともない。憐れみを感じるほどである。
対策は3つある。
  • 定期的に水を入れる。頭頂部を手で押して空気を脇に押し出したら、キャップの両耳の脇を引っ張って空気を抜くと同時に水を中に入れる。ゴーグルのストラップがキャップの外側にあるとゴーグルに水が入るので、ストラップを着けてからキャップを被る。なおラバーキャップは引っ張りすぎると裂けるので、レース用に支給されたキャップの場合は注意して水を入れる。
  • 二重にする。レース用キャップを被る必要がある場合に効果的である。空気が入ることがほとんどなくなるだけでなく、保温用にも大変効果的である。ただし二重キャップがルール上できないレース(ドーバー海峡横断)もあるので事前に調べる必要がある。
  • メッシュキャップにする。メッシュの場合は輪郭部分がきつく、その他の部分の締め付け力が弱い。このきつさをきらう人も多いので、メッシュキャップを使うときは事前に被ってみて長時間堪えられるか試す必要がある。なお当然のことながら保温効果はない。

4.耳栓がゆるくなる/痛くなる

スイマーにとって一番弱い場所は耳である。プール内の雑菌が繁殖しやすいので、耳の中に水が入ることを防ぐのは健康増進手段として水泳を続けたい人にとって必須である。
耳栓には「耳の中に入れる」タイプと、「耳の穴を塞ぐ」タイプがある。耳の中に入れるタイプは長時間入れると痛くなる場合があり、塞ぐタイプはゆるくなってはずれることがある。
耳が痛くなる場合は塞ぐタイプ、はずれがちな場合は入れるタイプを試す。
なお初夏や秋など、水の冷たい時期にウェットスーツを着て泳ぐときも耳栓は必須である。耳の中が低温に一番弱いためである。


5.頭の中が白くなる/集中できない

今回は50分を越えた頃から集中できなくなった。
30分以上泳ぎ続ける場合、集中し続けることは不可能である。そこで一旦リセットする意味で、敢えて何も考えずに泳ぐことを100程度は行ってもよい。その後でストローク数を減らす目標を立てて、そのために加速を上げる道具を具体的に使う。
500ずつで100程度のブランクを設ければ、フレッシュな気分を繰り返してスピードも維持できる。

ちなみに最近はいつも防水MP3プレーヤーを使っている。
これまではFinisの骨伝導タイプを使っていたが、充電器との接触部分が腐食して半年ももたなかったので、初めて耳に入れるタイプを使ってみた。
最初は慣れなかったが、耳栓を兼ねることができるので大変良いことがわかった。
ただし水が入ると聞こえが途端に悪くなる。1時間程度が限界か。

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